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9Hでエース含む2イーグルは11人目の快挙 内田ことこ、人生初ホールインワンは「消えた」

ホールインワンを達成して笑顔の内田ことこ(大会提供)

<フジサンケイレディス 2日目◇22日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)◇6457ヤード・パー71>

プロ3年目、北海道出身の内田ことこが4番パー5で2オン1パットの「3」、9番パー3ではホールインワンで「1」を達成。エースを含めた1ラウンド2イーグルはツアー史上13人目、ハーフに限ると11人目の快挙だ。

2つのイーグルが流れを変えた。2番でダブルボギーを叩いて出鼻をくじかれたが、4番パー5はピンまで225ヤードの2打目を3番ウッドで3.5メートルに乗せると、下りのフックラインを流し込んで1つ目のイーグルを奪った。

161ヤードに設定された9番パー3は、7番アイアンで振り抜くと「結構いい感じ」とピン方向に飛んだボールを見送る。グリーンをとらえたボールは「(ピンに)寄ると思っていたのに、見ていたら消えたのでびっくりしました」。人生初のホールインワンに「うれしかったです」と笑顔があふれた。

ちなみに、本大会は17番がホールインワン賞対象ホールで賞金は500万円。内田が決めた9番は残念ながら対象外だ。それでも主催者から10万円の賞金が出される。その10万円の使い道を聞くと「今年まだ稼いでないので貯めます。もうちょっと稼いだらなにか買います」。

今季の内田は苦しいゴルフが続いている。開幕から7戦中5試合で予選落ち。「ヤマハレディース」からの直近3試合はいずれも決勝ラウンドには進めていない。この日は気温が低く、風が強い難しいコンディション。イーグルのほかは4ボギー・1ダブルボギーとスコアを落としていただけに、前半の貯金が生きた形で「73」にまとめた。トータル1オーバー・23位タイで4戦ぶりの決勝ラウンドを決めた。

久しぶりの最終日に向けて、「今日はドライバーが当たらなくてラフにしか行かなかった。ラフに行ったら倍ぐらい難しくなる。そこを修正して、明日はフェアウェイキープを意識して耐えながらチャンスを作りたい」。昨季に奪ったイーグルは2つ。この日だけでそれに並んだ形になる。人生初のエースで内田の“ゴルフ”の流れも変えたい。(文・内藤哲)

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