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ヘビは“幸運の使者”? 黄金世代・臼井麗香が自己ベスト「63」で単独首位浮上

臼井麗香が2勝目へ前進(撮影:鈴木祥)

<大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目◇19日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6505ヤード・パー72>

やっぱり幸運を運ぶ使者だった。7位タイから出た臼井麗香が9バーディ・ボギーなしの「63」で回り、トータル14アンダーで単独首位に浮上した。2019年の「ゴルフ5レディス」第1ラウンドで記録した「64」を1打更新する4年ぶりの自己ベスト。雷雲接近のため競技が1時間8分中断する前にホールアウトした黄金世代の一人は声を弾ませた。

「中断する前に終われてよかった。ラッキーです。ヘビのおかげです。見たらいいことがあるって言いますよね。3人ともスコアを伸ばせたし、やっぱり幸運がありました」

古来より神秘的な力を持ち、姿を見たら幸運の前兆ともいわれるヘビに遭遇したのはスタートの10番パー5のグリーン上だった。最初に発見したのは「66」と伸ばした藤田さいき。「さいきさんがバンカーからグリーンに乗せて、私もバンカーから3打目だったので、マークをお願いしたら“キャー”って。ヘビがニョロニョロしていました。私ですか? 栃木なんで慣れています。カエルを飼っていたこともあります。いいことあるかもって思っていました」。

幸先よくバーディ発進すると、14番パー4からは3連続バーディで伸ばし、後半も6番パー5からの3連続を含む5バーディの荒稼ぎ。唯一顔をしかめたのは、この日は255ヤードのワンチャンレンジホールに設定された5番パー4の3パットパーくらいだった。3番ウッドでティショットを打ち、ワンオンしながらのパー。「50センチを外した。ボギーかと思って、スコアを間違えて書きそうだった」と苦笑いした。

首位に立つのは、ツアー初優勝を果たした3月の「アクサレディス」の最終日以来。ようやく巡って来た2勝目の好機に、「伸ばし合いなんで、誰にでもチャンスはある。みんなうまいし、頑張るしかないですね」と気合も入ってきた。同じ組で回った初日首位の三ヶ島かなと青木瀬令奈に1打リードで迎える決勝ラウンド。ヘビとの遭遇で運気も急上昇の25歳がトップの座を守り抜けば、1998年度生まれの黄金世代は節目の50勝となる。(文・臼杵孝志)

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