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“最難関レベル”のペブルビーチに完敗 アマ馬場咲希が感じたメジャー女王との差は?【決勝進出を逃した選手の声】

馬場咲希にとっては世界トップ選手との経験の差を痛感する2日間になった(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 2日目◇7日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72>

“全米女子アマ覇者”として臨んだ大会だったが、馬場咲希(代々木高3年)は、カットラインに6打及ばずトータル12オーバーで予選落ちとなった。ペブルビーチでの2日間については、「難しかった。(最難関の)レベル1。バーディを獲るのがすごい難しいし、ボギーを打った後に獲り返すことがなかなかできない。耐えるゴルフが考えられなかったです」と振り返る。

2日目は10番から出て、前半だけで4つ落とす展開に。「後半は5個はバーディーを獲らないといけなかったので、攻めました」と3つのバーディで意地も見せたが、最終9番のダブルボギーなど出入りも激しく「77」の締めくくりになった。それでも名物の7番パー3では、54度のウェッジを握りもう少しでホールインワンか、というショットからバーディも披露。「距離は短いけど、風が強くて難しかった。番手は結構迷ったんですけど、決め打ちできたのでよかったです」と見せ場も作った。

慣例で全米女子アマ優勝者は、昨年の全米&全英女王と予選ラウンドを回る。馬場はミンジー・リー(オーストラリア)、アシュレー・ブハイ(南アフリカ)とプレー。「すごいかっこよかったです。不思議でもありました」と、世界トップのプレーを肌で感じた。ミンジーが16番パー4でショット・イン・イーグルを決めた際には、記念のハイタッチも。「アシュレーさんが打ちそうだったので、一回待ってから行こうかなって。そしたらちょうど歩いてきてくれたので」と、貴重な経験もできた。

2人との違いについては、「ラフなども、私はこんな経験をしたことがなかったので、難しい状況に対応しきれなかった。でもふたりはいろんなゴルフ場を経験して、慣れているなと思いました」という部分を挙げる。この後は「エビアン選手権」、「AIG女子オープン」(全英)とまだ2つメジャーが残っている。「今回また新たにいい経験が積めたので、エビアンと全英では予選を通過できるように頑張りたい」。アップデートしたゴルフも駆使し、欧州のコースを攻略する。

その他、主な予選落ちした選手のコメント

■吉田優利(トータル7オーバー)
「日本で必要なスキルと海外で必要なスキルは違うので、なかなか…。今までアジアや、オセアニア、ヨーロッパとかで、自分のスキルで戦えてきたけど、このコースには適さなかったですね。そのスキルをどうやって身につけるかを考えたい。全英にエントリーもしている。今回足りないと感じたものが必要かは分からないけど、そこでまた勉強したい。ただやれることはやりました。4日間もちろんプレーはしたかったけど、それ以上にどういうふうに成長するかだと思うので、次につなげたい」

■岩井明愛(トータル7オーバー)
「きのうよりも安定していたけど、技術を練習しないといけないと思えた2日間でした。こういったコースで回れて、海外の試合の雰囲気もいろいろ吸収できたので、次が楽しみ。海外での試合は最後ではないので、絶対に次に生かせる」

■西村優菜(トータル9オーバー)
「タフなラウンドだと思って覚悟してスタートしたけど、うまく流れもつかめなかった。(パットが)入る入らないは運もあるけど、『運も実力のうち』。こういう大きな大会で成績を残せないのは実力不足としっかり受け止めて成長をするしかないですね。風のなかでどういうショット、パッティング、マネジメントが必要かというのをメジャーは明確にしてくれる」

■渋野日向子(トータル14オーバー)
「この通りです。スコアの通り…なんか難しいですね。(コースの難しさと自身の状態が)どっちもダブルパンチできた感じですね。打った瞬間に、『ああ無理だ』、『ダメだ』みたいなショットがほとんどだった。きょうも昨日と同じようなことをやってしまった。パーオン率も少ないし、まず乗らないと話にならない。自分でボールを扱うことができていないんで、やっぱりゴルフにはならないです。(課題は)体でするスイング。そこをしっかり練習して、ちょっとでもモノにできるようにはしたい」

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