2025年度の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」が発表! 松任谷さんが選んだ10ベストカーは?

日本国内で発表される乗用車の中から、年間を通じて最も優秀なクルマを選定する「日本カー・オブ・ザ・イヤー」

その年の顔となるクルマを決めるのが「日本カー・オブ・ザ・イヤー」。今年も選考の時期がやってきた。12月の本選に向けて、ノミネートカーの中から10台が“10ベストカー”として選考された。そのキャラクターはさまざまで、個性的なクルマばかりなのはもちろん、輸入車勢が4台も入っているのは注目だ。そんな10ベストカーについて、選考委員の一人であり、大のゴルフ好きでもある松任谷正隆氏に語ってもらった。

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ネガなし!? 輸入車は意外なモデルがお気に入り

編:なるほどね。そう考えていくのか。少し参考になりますね。次はBMWの2シリーズ グラン クーペです。
松:地味に良くなっているよね。これといって新しさは感じないけれど、いいクルマではある。
編:ということは……点数は入れない、と?
松:いやいや、今回は10台全てに点数を入れなければならないから点数は入れるよ。でも何点を入れるかが問題。
編:では次、ヒョンデ・インスターです。
松:このスタイルは独特だよな。フィアットのムルティプラとかを連想してしまう。小さくて使いやすい。値段も手頃。
編:おおっ? ということはこれが最高点? ネガがないじゃないですか、ネガが。
松:今のところはね。でも試乗会の時までに探す。
編:厳しいなあ。ねえねえ、やっていて面白いんですか? 選考委員。
松:面白いよ。辛いのは点数を入れる時だけだから。
編:だってそれが全てじゃないですか。
松:そうでもないよ。クルマを取り巻くいろいろな人たちを見ることができるし、第一、進化がどういう形で現れるのかを見ているだけでわくわくするよ。
編:ふうん、次はプジョーか。3008ね。
松:プジョーの正常進化。おっ! というほどの新しさはないかな。
編:へえ、松任谷さんはプジョー贔屓だとばかり思っていましたけど、違うんですか?
松:だからあ、個人的に欲しいクルマと点数を入れるクルマは違うんだって。
編:一緒のことはないんですか?
松:まあ、そういうときもたまにあるかな。
編:まあ、いいや。では最後です。フォルクスワーゲンのID.Buzz。
松:異色のやつね。2列目は乗り心地があまり良くないぞ。それに高い。
編:プライスは配点と関係あるんですか?
松:僕の場合はあるよ。微妙ではあるけどあるね。

気になる! 投票したけど10ベストに入らなかったクルマは?

編:松任谷さんは教えない、と言っていたけど、10ベストに入らなかったけど10ベストに入れたクルマを少しだけ教えてくれませんか?
松:しつこいな。じゃあ少しだけね。
編:というか、僕が当てましょうか?
松:おお、そう来たか、じゃあ選考理由も付け加えてね。
編:アルファロメオジュニア。ステランティスグループ共通のプラットフォームを使いながらアルファロメオらしいから。
松:がーん。
編:ん? 今、がーん、って言いました?
松:まあ、少し動揺した。
編:キャデラック・リリック。新生キャデラックの切り込み隊長。何もかもが新しい。
松:俺の携帯、見た?
編:それからアウディA5も怪しいな。これは単純に完成度の高さ。アウディらしさ。
松:……。
編:あとはポルシェ・マカンかな。テレビで見て相当感心していたから。とはいえ、まあ、値段がね……。
松:もういい。わかった。ほぼ当たったよ。でも、これからだよな。全部に点数を入れていくわけだから。
編:自分が入れてないクルマに点数を入れられるんですか?
松:これは修行のようなものだな。
編:顔が辛そうですよ。大丈夫ですか?
松:今年の物差しがどんなものなのか、いろいろ考えているんだよ。カレー粉だけではカレーにならないから、いろいろなスパイスを入れて物差しを作るんだ。
編:バランスですね。期待してますよ。
松:期待なんてしてないくせに、見え透いてるんだよ!

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