“傷心”のガルシアがLIVで首位発進 ケプカはライダーカップへ調整上々?
<LIVゴルフ第12戦 at シカゴ 初日◇22日◇リッチ・ハーベスト・ファームズ(米イリノイ州)◇7401ヤード・パー71>
欧米対抗戦「ライダーカップ」を次週に控え、米PGAツアーがオープンウィークとなっている中、LIVゴルフが開幕した。舞台は米イリノイ州シカゴ郊外のリッチ・ハーベスト・ファームズは、今スペインで熱戦が繰り広げられている「ソルハイムカップ」の2009年大会が行われたコースだ。
その第1ラウンドでは、唯一ライダーカップに出場するブルックス・ケプカ(米国)が4バーディ・1ボギーの「68」をマーク。トップと2打差の3アンダー・16位タイとまずまずの滑り出しとなった。
一方、熱望していたライダーカップへの出場が叶わなかったセルヒオ・ガルシア(スペイン)は「66」をマーク。5アンダーでルイ・ウーストハウゼン(南アフリカ)、セバスチャン・ムニョス(コロンビア)ら5人が並ぶ首位に立った。
「すごくピンを攻めていけた。もっといいスコアが出なかったことに驚いているくらいだ」とガルシア。「いいスタートが切れたから勢いに乗りたい」と上機嫌だった。
ガルシアはLIVゴルフに参戦していることで、DPワールド(欧州)ツアーから罰金を言い渡されたが支払わずに自らメンバー資格を返上。ライダーカップ欧州チーム入りの権利を失った。5月、罰金を支払うことでメンバーに復活する機会があったが、それでも支払わなかった。しかし最近になって、ライダーカップ出場への思いが再燃。欧州ツアーに『残されている罰金をすべて支払うことでのメンバー復活』を申し入れたが、あえなく却下されていた。
対照的に、今年は4月の「マスターズ」で2位、5月には「全米プロ」でメジャー5勝目を挙げたケプカは、ザック・ジョンソン主将がキャプテン推薦でメンバーに選出。LIVゴルフから唯一のライダーカップ出場を果たした。
初日を迎える朝、ケプカはX(旧ツイッター)にヘアカットの様子を投稿。もみあげを剃り、襟足を長くした“マレットヘア”を披露した。ケプカの意欲はすでにライダーカップへと向いているのかもしれない。(文・武川玲子=米国在住)
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