
高3ルーキー・菅楓華がQTファイナルステージで失格処分 ホールの過少申告が発覚
11月28日~12月1日に開催された「JLPGA QTファイナルステージ」において、プロテストに合格したばかりのルーキー、菅楓華(すが・ふうか)が競技終了後に失格となった。ホールのスコアに誤りがあったため。
JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)によると、菅はホールアウト後のインタビューで最終日の11番パー4をボギー(5)、14番パー4をバーディ(3)で回ったと話していたが、スコアカードには11番パー(4)、14番パー(4)が記載されていた。
委員会は競技終了後の2日(土)にこの事実を知り、4日(月)に本人に確認。11番は2オン3パットのボギー(5)、14番はバーディ(3)であったことに間違いはなく、11番ホールについて実際のホールのスコアよりも少ないスコアを提出したことが認められた。
14番ホールに関しては、バーディだったスコアに対してパーと記入しており、実際のスコアよりも多いスコアを提出していたため、提出された多いスコアが有効。競技終了前後に関わらず、スコアの訂正はできない。
一方、11番ホールに関してはボギーだったスコアに対してパーと記入。規則20.2e(2)に基づき、規則3.3b(3)の違反で失格となった。
菅はトータル6アンダーでホールアウトし、QTランキング5位に入っていた。すでに、JLPGA公式サイトのQTファイナルステージ最終成績表は訂正済みで、QTランク6位以降の選手の順位がひとつずつ繰り上がった。菅は同ステージ出場104人中最下位の、QTランク104位となる。
■ゴルフ規則20.2e マッチの結果が最終となった後、または競技が終了した後にプレーヤーを失格とすること(一部抜粋)
(2)ストロークプレー。通常、ストロークプレー競技の終了後は罰を追加したり、訂正してはならない。しかし、競技が終了した後であっても、次の場合にはプレーヤーを失格としなければならない。
・プレーヤーが、1ホールでも実際のスコアより少ないスコアを提出した。
ただし、罰を受けていたことを競技が終了する前には知らなかった1打、または複数の罰打を含めなかったことがその少ないスコアの理由であるときを除く。
・プレーヤーが、競技終了前に、罰が失格となる他の規則に違反していることを知っていた。
・プレーヤーが知っている規則や罰の適用を無視することに別のプレーヤーと同意した。
委員会は、競技が終了した後に規則1.2(重大な非行)に基づいてプレーヤーを失格とすることもできる。
■ゴルフ規則3.3b(3) ホールの間違ったスコア。プレーヤーがホールについて間違ったスコアのスコアカードを提出した場合(一部抜粋)
提出されたスコアが実際のスコアよりも多い。そのホールに対して提出された多いスコアが有効となる。
提出されたスコアが実際のスコアよりも少ない、またはスコアが提出されなかった。そのプレーヤーは失格となる。
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