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「ドライバーはこれじゃ勝てない」 心機一転、鶴岡果恋は1Wチェンジで好発進

鶴岡果恋は新ドライバーを投入(撮影:上山敬太)

<富士通レディース 初日◇11日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>

6番から3連続バーディを奪うなど、6バーディを量産した鶴岡果恋が「68」をマーク、首位と4打差の4アンダー・12位タイと好位置につけた。

8月の「ニトリレディス」で今季6度目のトップ10入りとなる2位タイに食い込み、初シードを確実にしたが、それ以降の4試合では予選落ちが2回、最高成績は先週の33位と足踏みが続いている。「気が緩んだつもりはないけど、なんかホワホワしている。そろそろシャキっといきたいです」。今週はクラブも変更し、心機一転で上位フィニッシュを目指す。

スタートの1番こそ3メートルのバーディチャンスから3パットのボギーを叩いた鶴岡だったが「ショットは本当に完ぺきだったんです」と不安は感じていなかった。6番パー4の2打目を6番アイアンで1メートルにつけて初バーディを奪うと、7番で50センチ、8番で1.5メートルと次々に絶好のチャンスを作り出し、3連続バーディ。後半も2つのパー5をしっかりものにして、快調にスコアを伸ばした。

調子を落としていた直近4試合との違いはドライバーだ。「1番好きなクラブだったのに、ニトリの後に急に曲がり始めて、フェアウェイキープができず、メッチャ悩んでました。今のクラブで曲がるなら思い切って変えてみようと思って、ドライバーを変えました」。今季からブリヂストンとクラブ契約。開幕から「B1ST」を使用してきたが、今週は「開幕前に2本試打して使わなかった方」の「B-Limited B1LS」にチェンジ。「捕まえにいっても引っ掛からない」ことで不安が消え、フェアウェイキープは14ホール中9回と安定感が戻ってきた。

初日は想定していた通りのバーディ合戦が展開され、首位は8アンダー。「優勝スコアは16アンダーぐらいいきそうですけど、今の私の目標としては3日とも4アンダーで12アンダー。もし最終日の後半に優勝争いができていたら、そこからは狙っていきたいですね」。まだティショットは手探り状態だけに、まずはこの状態をキープすることが先決だ。

「ドライバーはこれじゃ勝てないよなという状態だったので、勝てるようなショットに変えていきたい。残り試合も少ないので、いい終わり方をして来年に繋がるゴルフをしたいです」。初優勝という目標を常々口にしてきた鶴岡だが、昨季は優勝争いの最終日にたびたび失速。今季は崩れる場面こそ少なくなったが、勝ち切るには至っていない。調子を取り戻すことに意識が向いている今こそ、初優勝のチャンスが広がっているかもしれない。(文・田中宏治)

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