最新“赤テンセイ”と“白マナ”を最速試打! 先中調子と元調子の“常識が変わる”意欲作だった
“白マナ”は思い通りにヘッドが操れるのにハードじゃない!?
続いて、元調子の『Diamana WB』の「53S」をテスト。Diamanaブランド誕生から20年という節目の年にリリースされた“第6世代”の一作目はどんな仕上がりになっているのか。
「過去に初代“白マナ”を使ったこともありますし、ずっと好きなシャフトなのですが、最新の『Diamana WB』は良い意味で過去のモデルから変わった印象です。振った通りにヘッドが動いてくれて、球筋をコントロールできる感覚はまさしく“白マナ”なのですが、振り心地が全く別物です。部分ごとの剛性差が少ないというか、シャフト全体がなめらかにしなる印象で、硬いとか、動かないとか、そういうハードな感じが全くないです」(田辺)
新しい“第6世代”の1作目となる『Diamana WB』には先端のトルクをコントロールする新しいテクノロジーが採用されている。剛性の調整ではない新たな手法を用いることで、ハードな印象をなくしつつ、“白マナ”らしい操作性、弾道が実現できたのだろう。
「過去の“白マナ”よりも打ち出し高さを出しやすいですし、元調子系シャフトの常識が覆った印象がありますね。シャフトの挙動にクセもないですし、かなり幅広いゴルファーにフィットするモデルに進化しました。弾道がかなり安定するので、FWに装着しても良さそうです」(田辺)
最後は、『Diamana WB』の「63S」をテスト。「53S」との違いは?
「なめらかに全体がしなるクセのない振り心地は50グラム台と共通していますね。総重量が上がっても、球はしっかり上がってくれますし、振り遅れる感じもありません。むしろ、打っていて、ボールが全く曲がりません。ドロー、フェードと打ち分けることもできますが、曲がり幅が小さく抑えられる印象で、この方向安定性の高さは武器になりますね」(田辺)
「艶やかなIP仕上げからマットな仕上げに変更されるなど、見た目の印象も大きく変わった『Diamana WB』ですが、中身の変化はもっと大きなものでした。“白マナ”らしい安定感、球の強さがありつつ、ハードさも軽減されていることは素直に驚きです。これから登場するDiamanaシャフトにも同じトルクをコントロールするテクノロジーが使われるのでしょうから、どんな振り心地に仕上がってくるのか楽しみになりました」(田辺)
2024年に新たに登場した“赤テンセイ”と“白マナ”。いずれも先中調子、元調子という特性をしっかり出しつつ、今までにあったデメリットを払拭した革新的なシャフトに仕上がっている。ツアープロの採用含め、今季の注目モデルとなることは間違いなさそうだ。
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