
18歳・加藤麗奈がほろ苦デビュー “堅実ゴルフ+α”で巻き返しへ「力を出し切る」
<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 初日◇11日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6585ヤード・パー72>
昨年のプロテストに現役高校生として合格した2選手のうちの一人、加藤麗奈がレギュラーツアーデビューを果たした。「ちょっと緊張しました」という初日は「77」で5オーバー・暫定105位タイ。スコア面では苦しい初日だったが、「テレビで見ていた選手と回れるのは楽しかったし、勉強にもなりました」と前向きに話した。
今春、日本ウェルネススポーツ大に進学し、現役女子大生となって迎えたデビュー戦。加藤は2番パー3でバーディ先行と順調なスタートを切った。「2番はティショットが3.5メートルぐらいについて、かなり切れるフックラインをうまく打てたんですけど、そこからパットが良くなくなった。パットでスコアを崩しちゃったかなという感じです」。5番のダブルボギー、10、13番のボギーはいずれも3パットだった。
堅実なマネジメントが持ち味。1番パー5では同じような距離が残った同組の大里桃子、川岸史果が2オンを狙ったのに対し、フェアウェイセンターからレイアップを選択した。「ちょっと厳しい距離だったので、うまく乗ってもオーバーして難しい場所に行っちゃうかなと思いました」。キャディを務めた大学ゴルフ部の一反田拓三監督からも「普段やらないことはしない方がいい」とアドバイスがあったという。
プライベートでも堅実な一面があるようで、プロ転向後、ツアー外競技などで得た賞金はすべて貯金している。大きな賞金を得た際には「ルイ・ヴィトンのピアスを買いたい」としつつも、直後に「誕生日(3月5日)に買ってもらったばかりなので、すぐに新しいものを買うことはないですけど」と続けるあたり、やはり堅実派だ。
目標の予選通過に向けては厳しいスタートとなったが、状況は下部のステップ・アップ・ツアーデビュー戦だった先週も似たようなもの。初日に「81」を叩き、9オーバーの109位という位置から予選通過を果たした。
「レギュラーの選手はみんなスコアを伸ばしていく。同じようにはいかないと思いますけど、2日目は自分の力を出し切って、アンダーパーで回りたいです」
悪天候の影響で順延となり、まだ半分以上の選手が第1ラウンドを終えていない状況だが、暫定ではイーブンパーがカットライン。堅実なスタイルに程よく積極性をブレンドして、2週連続の巻き返しを図る。(文・田中宏治)
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