リランキング突破へ前進なるか 暫定44位の薮田梨花は「毎週試合があるのがうれしい」
<宮里藍 サントリーレディス 2日目◇9日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6513ヤード・パー72>
第1回リランキングまで、今大会をいれて残り2試合。リランキングで暫定44位につけている薮田梨花にとっては“正念場”ともいえる。4日間大会のため、付与されるポイントは多く、ここでビッグポイントを獲得したいところ。「意識はしているけど、あまり見ないようにはしています(笑)」と気負いせずに残り2日間に臨む。
初日は「74」と出遅れ、今季はこれまで8回を数えている予選落ちもちらついた。「アンダーを出さないといけないという状況だった」と苦しいスタートとなったが、2日目は前半に5つ伸ばすなどで「67」をマーク。トータル3アンダー・29位タイで週末へとコマを進めた。「今シーズンは60台が1回しか出ていなかった。そういう面ではきょうはいいプレーができたと思う」と笑顔を見せた。
1999年生まれの23歳。2021年6月の最終プロテストに合格し、今季はQTランキング36位の資格で戦っている。昨年は下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場だった。「自分の思い通りにいかないな」とレギュラーツアーの厳しさを感じながらも、「そのぶん充実もしている。毎週試合があるのがすごいうれしい」と、ホテル暮らしの全国転戦にも徐々に慣れてきた。
中盤戦以降のほぼすべての試合に出場できる目安は40位。そのボーダーラインからはやや下回っている。「自分の技術であれば、まずは順位を気にせずに、一打一打集中してプレーした方がいいと思う。決勝ラウンドも全部バーディを獲る強い気持ちでプレーしたいです」。一打にどん欲に、そしてひとつでも上の順位を目指していく。
リランキング暫定38位の木下彩はトータル5アンダー・16位タイ、暫定41位の奥山友梨はトータル3アンダー・29位タイで決勝ラウンドに進むなど、ボーダーライン上の選手も奮闘中。残り2試合のカウントダウンのなか、安全圏にまで一気に浮上したい。(文・笠井あかり)
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