LIVゴルフ選手、PGAツアーへカムバックは可能? モナハン会長は…

ザ・プレーヤーズ選手権の会見で話すPGAツアーのジェイ・モナハン会長(撮影:GettyImages)

サウジアラビアの政府系ファウンドがバックアップする超高額賞ツアーのLIVゴルフをプレーする選手の一部が「PGAツアーへのカムバックを望んでいる」という。

あくまでも噂としながらも、PGAツアーはLIVゴルフ選手の出場停止を“永久”とはしていない。2024年1月、LIVゴルフがPGAツアーを「独占禁止法」違反で訴えている裁判の行方によっては、その可能性が出てくることも噂の要因となっているよう。
 
「ザ・プレーヤーズ選手権」の会見でジェイ・モナハン会長は「その話はとくに最近、よく聞こえてくる。いったいどこから出てくるのかわからない。しかしLIVゴルフを選んだのは彼ら自身の選択、我々の意思は変わらない」とLIVゴルフ選手のカムバックは認めない姿勢を示した。また今後、LIVゴルフと共存していくことに関しても「可能性はない」と全面否定。一方でPGAツアーを戦う選手のなかにはカムバックを望む声もある。
 
今季2勝を挙げているマックス・ホーマ(米国)は「LIVをプレーしている多くは素晴らしい選手で、たくさんの話題を持っている。ゴルフ界全体を考えれば彼らが戻ってくることは良いことだ。ブライソン(デシャンボー)はおそらくもっとも興味深いスイングをする選手だ」と盟友にエールを送った。
 
“第5のメジャー”と呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権の賞金総額は2500万ドル(約33億円)で優勝したスコッティ・シェフラー(米国)は450万ドル(約6億円)を獲得。LIVゴルフ個人戦の優勝賞金は400万ドル(約5億3千万円)を上回った。PGAツアーも高額賞金の“格上げ大会“が増えるなか、LIVゴルフへの魅力は半減しているのかもしれない。
 
LIVゴルフは今週、2023年シーズン2戦目、ツーソン大会(米アリゾナ州)が17日に開幕する。(文・武川玲子=米国在住)

関連記事