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馬場咲希は“昇格”ならず 12月の最終予選会挑戦へ「LPGAツアーで戦いたい」

馬場咲希は“昇格”ならずも…。視線は最終予選会に向いている(写真は3日目、エプソンツアー提供)

<エプソン・ツアー選手権 最終日◇6日◇インディアンウェルズ・ゴルフ・リゾート(米カリフォルニア州)◇6457ヤード・パー71>

米国女子下部エプソン・ツアーの最終戦。馬場咲希は1打差2位で最終日を迎えた。初優勝を目指せる位置だっただけに、「70」と伸ばしきれずに終わった一日を「悔しかったです」と振り返った。

「初日から3日間はショットが良かったのに、きょうはあんまり良くなくて…。1番でボギースタート。流れに乗ることができなかった。短いバーディチャンスも外れてしまった」と苦しいラウンドだった。試合結果は8位。ポイントランキングの「レース・トゥ・ザ・カード」は18位に終わり、LPGAツアーの来季出場権を得られる15位には届かなかった。

プロ1年目の今年、18大会に出場し予選通過は16回。最高位は6月の「アイランドリゾート選手権」での2位で、トップ10入りは5度と安定した成績を残してきた。それでも、最後は一歩及ばなかった。

「毎週試合があるのは国内でも経験がなく、すごく大変だった。とくにアメリカで移動も長くて、試合が終わってすぐ月曜日に移動して、練習ラウンドをして試合。ほぼオフがなくて、試合に出続けることに必死だった」という。時間がなく「これまではショットが悪かったりすると、ここが良くないとか、修正ができた。それができなかった」と慣れない環境での苦労も口にした。

しかし、まだ“LPGA昇格”のチャンスは残されている。12月の最終予選会(Qシリーズ)でトップ25に入ればツアーカードを手にすることができる。昨年も挑戦したが62位で届かず、結果今季はエプソンツアーで戦うこととなった。

最終予選会は5日間の長丁場。2度と戻りたくないという思いもあったというが、それでも「来年はLPGAツアーで戦いたい。Qシリーズに出場して、もう一度LPGAツアーを目指します」と意志を固めた。

まずは日本へ帰国し、今週11日(金)に開幕する「富士通レディース」に出場する。「日本で(飼っている)犬たちに会えるのがすごく楽しみ。早くふれ合いたい」と声を弾ませた19歳。「これまで取り組んできたことを、日本でも続けて行きたい」。気持ちを引き締めて帰国の途につく。(文・武川玲子=米国在住)

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