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「立ちたかった舞台」西村優菜は“未知の世界”の米デビュー戦にワクワク

西村優菜の米ツアー挑戦が始まる!(撮影:ALBA)

<LPGAドライブ選手権 事前情報◇21日◇スーパースティション・マウンテンGC(米アリゾナ州)◇6526ヤード・パー72>

いよいよ米国女子ツアーの正式メンバーとしてはじめの一歩を踏み出す。米アリゾナ州ゴールド・キャニオンで今季米初戦を迎える西村優菜は、「ワクワクしています」と声を弾ませた。

「楽しみですし、コースも難しい。そのなかでどこまでできるかは未知の世界ですが、立ちたかった舞台に立てているのですごくうれしい」。昨年末に出場した米最終予選会(Qシリーズ)を突破し、念願叶って見ることができた新たな景色。すでに米ツアーで活躍する、JGAナショナルチームに所属していたアマチュア時代に世界各地でつくった友人たちとも顔を合わせ、「そういう子たちと同じフィールドでやっと戦えるんだと思うとうれしい」とその喜びもひとしおだ。

月曜日は18ホール、火曜日はイン9ホールの練習ラウンドでコースを確認。フェアウェイやグリーンサイドなど全体的に硬く、山岳地帯の乾燥地域ということから、いつもよりも少し飛んでいるという。「キャリーの計算、タテの距離感の合わせ方が難しい」と日本とは雰囲気がガラリと異なるセッティングに難しさを感じつつも、「どこに外したらダメというのははっきりしている。注意しながら、自分の打ちたいショットを打てるように」と丁寧なプレーを心掛ける。

渡米の前には国内ツアー2戦に出場し、ともにトップ10入りを果たした。「いろんなことを考えながらできた試合でした。そこは生きるのではないかと思います」と日本からの“手土産”は西村を後押しする。新たに取り組んでいるスイングについても「継続していて、いい形になってきているのではというフィーリングはある」と米国の地に立っても感触は悪くない。

現時点でのツアー出場優先順位は全体の161番目。出場権を得た試合で結果を残し、まずは5月14日に最終日を迎える「コグニザント・ファウンダーズカップ」後のリシャッフルを上位で突破することを目指す。今大会はそれに向けた大事な初戦。「緊張感もあるし、難しいコースでどうなるのかなという不安な気持ちもある」と素直に吐露するが、まずは「とにかく楽しんで、予選通過を目標に頑張りたい」。西村の新たな挑戦が、まもなく幕を開ける。(文・笠井あかり)

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