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米国で“2人の恩人”と感激の再会 「成長した姿を見せたい」特別な一週間に【谷田侑里香“最高峰への道”】

米国で“ミシガン・ファミリー”と感動の再会! 左から先輩、コーチ、ヴァレリー、そして私です(写真:本人提供)

高校時代の1年間、そして大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、今年、再び海を渡り米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場にするツアープロだ。そこをスタート地点に、長年「世界最高峰の舞台」として胸に抱いてきたLPGAツアー参戦を目指している。その姿を追う。

みなさん、こんちにちは! 私は今週の試合(30日からの「フォー・ウインズ招待」)に出場するため、現在インディアナ州にいます。火曜日からコースに入り、水曜日はプロアマに出場したのですが、この2日間でコースの印象がガラリと変わりました。

最初にプレーした時の感想は、とにかくグリーンが硬く、ものすごく速いという仕上がり。今年のツアーで1、2を争うのでは?という速さで、他の選手たちの様子を見ていても、パターで転がしたボールがグリーンを出てしまうというホールがチラホラとありました。特に後半は距離もあり、長いクラブを使う場面も多そうです。それもあり、難しいコースだなというのが第一印象でした。

でも、火曜日の夜に降った大雨の影響で、水曜日はかなり印象が違いました。とはいえ、もともと難しく仕上がったグリーンなので、改めて開幕前日の木曜日の練習で感覚をつかみたいと思っています。私は伸ばしあいのコースよりも、耐えて耐えて…というコースの方が好きなので、練習の段階からすごくワクワクしています。

先週はオープンウィークだったこともあり、約2カ月ぶりにフロリダ州の自宅に戻り練習することができました。やっぱり家に帰ると、落ち着きますね。自炊もしっかりできて、いいリフレッシュにもなりました。練習内容はショットが中心で、ずっと試合が続いていたため基本に立ち返り、自分のスイング動画なども見直して過ごしていました。

なにより今週は、試合前から“心が満たされる”時間を過ごせています。試合のため、コースから車で20分ほどの場所にある大学時代(ミシガン州立大)の大好きな先輩の家に泊めていただいてます。初めての出会いは、私が大学訪問をした時でした。そこでゴルフ部のコーチやチームメンバーと過ごす時間があったのですが、この時に対応してくれたのがこの先輩でした。お姉さんのようにとても優しくしていただき、『この人と一緒にゴルフがしたい!』と思って大学を選んだくらいです。ずっと連絡のやり取りはしていましたが、会うのはひさびさで…、毎日が楽しくて仕方ありません!

さらに、大学ゴルフ部時代のアシスタントコーチが、現在インディアナ州にある大学で監督をしており、それでお会いすることができました。実はこのコーチこそ、私を大学にスカウトしてくれた方。コーチにとっても、初めてスカウトした選手が私で、大学時代からとてもお世話になった…というか、迷惑をかけっぱなしでした(笑) たくさん相談もしましたし、『もうゴルフをやりたくない』と言ってケンカになったこともあります。ただコーチが私を見つけてくれたからこそ、今の私があります。そう言えるほど、大きな影響を与えてくれた方です。

水曜日には、そんな“2人の恩人”と、今一緒にツアーで戦っている大学時代の1学年後輩ヴァレリー(・プラタ)と4人でコーチの自宅で食事もできました。大学時代の話やお互いの近況報告、そして今後についてなど、とても数時間では語りつくせないほど。コーチの1歳になるお子さんとも初めて会えたのですが、かわいすぎて、とても癒されました。

そんな“ミシガン・ファミリー”との時間を満喫したのですが、なんと試合でヴァレリーと同じ組になることも決まりました! 土曜日には先輩とコーチが試合を見に来てくださるので、それも楽しみです。本当に迷惑ばかりかけてきたので、成長した姿を見せないといけませんね。

先週は、これまでのことを振り返り、“知らず知らずのうちに自分で流れを止めているのでは?”と気づく部分もありました。『これくらいのスコアまで伸ばせば安心』。そう思いながらやっていたかもしれません。でも優勝したいと思ったら、そんな考えではダメだと思い、ここからまた新たな気持ちで臨もうと思っています。

とにかく今週はいろいろな面で楽しみな一週間になります。この試合が終わると、プロテスト第2次予選のため帰国します。これまでプロテストになると、“普段とは違う試合”と無意識に思い、緊張もしてきました。ただそんなことはありません。アメリカでプレーしている時と同じように、普段通りのゴルフをしようと思います。今年は『自分のことをよく知ることができた年』だとも思っています。まずは今週の試合を頑張って、いい形で日本に戻りたいと思ってますので、応援をよろしくお願いいたします!

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