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バンカー3連発→ダボ回避など耐えて伸ばす一日 渋野日向子はアンダーも“悔”「短いホールで…」

渋野日向子はスコアを伸ばすも悔い残る1日になった(撮影:ALBA)

<JMイーグル・LA選手権 3日目◇29日◇ウィルシャーCC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>

イーブンパー・33位タイで決勝ラウンドに進出した渋野日向子は、3日目を「70」で終え1アンダーに潜った。しかし「あまり伸ばしたという感じはないけど、まあ結果的に伸びてよかった」と満足度は決して高くない。序盤からパットが一筋外れる場面も多く、スコアを伸ばしあぐねた印象も残る。バーディも4つ奪ったが、プレーの内容に首をひねった。

「パー5で獲れてない。(パターで)長いのが入って獲れたのもあるし、短いホールで獲り切れなかったのが痛いかな」。2番、13番、15番と3つあるパー5では、この日すべてパー。特に13番はティが前に出されており、実測443ヤードのチャンスホールだっただけに悔しさはひとしおだ。

前半の8番パー4では、ティショットを左のバンカーに入れると、「じゃっかん(砂に)埋まってて、大丈夫かな思ったけどダメでした」と2打目も左、3打目がグリーン奥と3度バンカーを渡り歩いた。それでもなんとか4打目を2.5メートルにつけると、1パットで沈めてダボルボギーは回避。「ボギーにしたのはでかい」と少し胸をなでおろしたが、「その後が悪かった」という9番でも2打目をグリーン左のラフに外して連続ボギーとスコアを落とすシーンが続いてしまった。

それでも前日9回だったパーオン数は14回まで回復。「なんとなく(グリーンに)乗ったからマシかな」と、そこには上向き傾向も感じ取ることができた。ただパットに関しては、10番で6メートルを沈めてバーディを奪う場面もあったが、「ミスパットというより、ラインの読み違いというのが多かったから、しゃーないかな」とチャンスを逃したものもあり、バッチリかみ合ったという手ごたえはない。

ハワイ、メジャーと続いてきた3連戦も、残るはあと1日。前日には左手負傷の影響による練習不足も明かした。それでもグリーン周りやパットでしのいで「ショットが荒れてもイーブンでは回ってこられる。どれだけ悪いなかでも粘り強いゴルフができている」と、踏ん張りながらここまで戦ってきた。

「きのうよりもショットはよかったし、縦距離もめちゃくちゃ悪いわけではなかった。パットが入ってくれたのもあったし、合わせるところはしっかり合わせて、あしたもガマン強くできれば」。全体的に伸び悩んだこともあり、トータル1アンダーは24位タイで、首位との差は8打という状況。アンダーパーに30人がひしめく混戦とあって、最後の18ホールもしっかりと上だけを見てプレーしていく。(文・間宮輝憲)

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