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「このコースは無理かもしれん(笑)」 木下彩が前言撤回!? 開幕前にはアクシデントも…

練習ラウンドをする木下彩。体調はすっかり回復したようだ。(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 事前情報◇5日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72>

人生初海外の木下彩にちょっとしたアクシデントがあった。現地時間日曜日の夜に到着し、月曜日にはインハーフをプレー。そして火曜日にアウトハーフを回ろうと起床したとき、「うわっ、貧血かな、めっちゃ気持ち悪い」と体調を崩してしまった。

普段口にしないジャンクフードと大好きな牛乳のコンビネーションが「味が濃かったし、牛乳も飲んだし、(自分に)合わなかったのかもしれない」というのが原因のようだ。ただ、しっかり休んで、いまは回復している。「お茶漬けが一番落ち着く。めちゃめちゃうまい」と日本食にチェンジして元気を取り戻すと、水曜日には練習ラウンドを行うことができた。

「胃が弱いんですよ。デリケートなんかじゃなくて(笑)」という木下は、大の日本食好き。お米に加えてそうめんも持参したが、大事なものを忘れた。「せっかく買ってきたのにめんつゆを忘れて“痛い”。自分で作ってみて(味は)悪くなかったけど、日本食スーパーがあるから買いに行こうと思って」。そうめんを美味しく食べるためには、少し面倒なことも惜しまない。

そんなトラブルを乗り越え、無事に本戦を迎えられそう。キャディのラブコールをきっかけにエントリ―した日本の最終予選会を突破して、出場を叶えた。「日本と芝が全然違う。北海道の異常なバージョン(笑)。日本でやるアプローチじゃ無理だから、いろいろ考える」と“あやたん節”をさく裂させながら、その難しさを話す。

ペブルビーチ行きが決まったときは「お金が欲しい(笑)」とメジャーの高額賞金に目を輝かせたが、実際に来てみたら「このコースは無理かもしれん(笑)」と前言撤回。上位フィニッシュでも十分に高額だが、「トップ10にも行ける気がしない。このコースむずくない? やる気はある。でもむずくない?(笑)」とその気持ちは正直だ。

それでも、悔いが残らないようにすべてをぶつけるつもり。「日本と全然違うので、上位に行くのはたぶん難しいと思う。でも、とりあえずがむしゃらに頑張りたい。いい経験だと思って」。明るく話す“超個性”の24歳が、ペブルビーチに突撃する。(文・笠井あかり)

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