プロ5年目の浜崎未来が連日の「68」で2位浮上 ステップ初Vを飾った福岡で今度はレギュラー初優勝へ

プラチナ世代の浜崎未来が1打差2位に浮上した(撮影:鈴木祥)

<大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目◇25日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡)◇6503ヤード・パー72>

5月の「パナソニックオープン」以来、今季3試合目の浜崎未来が6バーディ・2ボギーの「68」で回り、トータル8アンダーの2位に上がってきた。ショット、パットとも好調で、連日の「68」と伸ばして首位に1打差と肉薄。この日は最高気温38.4度を記録したが、風も吹いて比較的しのぎやすかった午前組でプレーしたことも好スコアにつながった。

「昨日もきょうもショットがよかった。グリーンもボールが止まるので、チャンスをたくさんつくれたし、パットも決まってくれました。風もうまく読めたかなと思います」

800万円のアルバトロス賞がかかった256ヤードの5番パー4は会心のドライバーショットでワンオンに成功した。ピン奥2メートルのイーグルパットは外したが、難なくバーディを奪った。14番パー4は2打目をピンそば50センチにピタリ。
2つのボギーはいずれも3パットというミスもあったが、パーオン率99.4%(17/18)の抜群の安定感で週末の優勝争いに名乗りをあげた。

昨季はメルセデス・ランキング108位に終わり、QTにも失敗した。QTランク123位の今季は下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場で、今大会は「すごくありがたい」と感謝する主催者推薦での出場。同じ福岡で行われた6月の「プレナスレディースカップ」でステップ初Vを飾った25歳は、「今週はどれだけできるかという思いでプレーしている」と1打1打に集中することをいつも以上に心がけている。

「安定したプレーができているし、ステップで初優勝もできた。去年よりもよくなった部分はたくさんあると思います」

自身の成長は優勝という形で実感できた。オフのトレーニングで飛距離も「平均して10ヤード近くは伸びた」とアップ。試合のある週も欠かさず体を鍛え、体重3キロ増とサイズアップにも成功。「少しウェアがきつくなりました」と照れた。

決勝ラウンドでは初となる最終組で臨むムービングデーの3日目。ステップに続く優勝も視界に入る位置だが、「そこはあまり期待していません。感謝しながら、楽しみながらやりたい」混戦のV争い。無欲が最大の武器になるかもしれない。(文・臼杵孝志)