中野麟太郎が初の米ツアー挑戦 現地で受けた刺激や新たな目標は?
<ソニー・オープン・イン・ハワイ 事前情報◇10日◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>
昨年の「日本アマ」を制した中野麟太郎(早大2年)がハワイ州のワイアラエCCに姿を見せた。明日から行われる「ソニー・オープン・イン・ハワイ」に主催者招待枠として出場する。
「初めてハワイに来ました。日本人がよくハワイに行く理由がわかりました。フレンドリーで、今の時期だからかわからないですが、すごく暑すぎず、ちょうどいい風も吹いてくれて、かなり気持ちいい。天気的には、日本に帰りたくないなと思います(笑)寒いところに(笑)」と初上陸となったハワイは中野のハートを奪った。
3日前にハワイへ入り、初めて食べたのは「ハンバーガー」。それから現地のご飯を食べていたが、「そろそろラーメン食べたいなと思って、きのうの夜はスティックス・アジアというお店でラーメンを食べてきました。40分ぐらい待って(笑)、すごいなと思いました。もう行かないです(笑)」と早速日本食が恋しくなり、ハワイにあるアジアン料理が並ぶフードホールでラーメンを食していた。
中野にとってPGAツアー出場自体も初めてのこと。練習場でPGA選手が打つボールを見て「すごいなと思って。レンジで見たときにびっくりしました。僕は日本だと、ほかのひとよりは結構高い球を打つほうだと思うんですけど、こっちのひとはその上を行く。自分が打ってる後ろにウィル・ザラトリスがいたんですけど、球が見えなかった(笑)」と衝撃を受けたようで、「テレビで見てるだけじゃわからない。見れてよかった」と嬉しそうに話した。
そして、PGAツアーで戦いたいという気持ちも本格的に芽生えていた。「ここに来て、こういう選手のなかで自分もプレーしたいというか。そのなかで勝ったり、メジャーにも出たい」と周りのPGA選手らを見ながら、目を輝かせた。
そんな刺激を受けた中野だが、初めての舞台でも気持ちは強くもって挑む。「多分自分がフィールドのなかで1番技術的にはないんだろうなと思うんですけど、それと結果は別なので。結果だけだったら、自分もやれることをやれば出てくれると思うので、明日から1個1個やっていくしかないなと」と強い眼差しで意気込んだ。目標は「上位争い」と決めている。「予選通過で考えていると落ちると思うので。目標を高く持って行きたいと思います」。20歳のトップアマが米ツアー挑戦へ一歩踏み出した。(文・高木彩音)
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