19歳・菅楓華がベストルーキー賞50万円獲得 臨時ボーナスの使い道は?「意外と物欲が…」
<北海道meijiカップ 最終日◇4日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6568ヤード・パー72>
竹田麗央が今季4勝目を飾った裏で、あるルーキーが“ボーナス”を獲得した。トータル3アンダー・27位タイで終えた19歳・菅楓華がベストルーキー賞に輝き、明治安田生命保険相互会社から賞金50万円が贈られた。
難しいコンディションのなか、3日間いずれも「71」をマーク。最終日は4バーディ・3ボギーだったが、「この3日間は同じスコアだけど中身は全然違くて、きょうが一番苦しかった。アンダーで回れたので良かったです」。パーオンは3日間でもっとも低い10回で「耐えながらのゴルフだった」と振り返るが、チャンスを決め切り赤字にまとめた。
レギュラーツアー自身初戦の「Vポイント×ENEOSゴルフ」以来となるトップ10入りはかなわなかったが、今季2度目のベストルーキー賞を獲得した。「狙ってはいなかったので…。トップ10を目指していたので悔しいですけど、獲れたのは良かったです」と、50万円という“臨時ボーナス”に思わず笑みがこぼれた。
日章学園高3年生のときに受験した昨年11月のプロテストで一発合格した。ファイナルQTでは5位となったが、競技終了後にスコア誤記による失格を喫したことで、QTランクは104位まで後退。下部ステップ・アップ・ツアーを主戦場とするルーキーイヤーが始まったが、主催者推薦などで出場したレギュラーでポイントを積み上げ、リランキング33位に浮上。シーズン中盤はレギュラーツアーで転戦している。
「移動が一番慣れないです。初めてのコースばかりなので、練ランも最初から最後までしないといけなくて、体力の部分でも大変。体力をつけながら練習を重ねていきたいですね」。慣れない環境の中でもコツコツとポイントを重ねて、暫定リランキングも右肩上がり。メルセデス・ランキングは71位につけている。いまの目標は「シードを取ること、そして(最終戦の)リコーカップにも出ること」だ。
ちなみに、50万円の使い道は“貯金”とのこと。「プロになっても意外と物欲が出ていないんです…」と堅実型。とはいえ、家族でおいしいものを食べに行くことがうれしいとも話す。外食代は27位で得た賞金70万2000円からあてることになりそうだ。
まだあどけなさも残る19歳。これからも96期生の先頭に立ち、家族との食事と“貯金額”を増やし続ける。(文・笠井あかり)
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