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木下裕太が5年ぶり2勝目 キャディの助言ピタリ「L字がハマりました」【勝者のギア】

キャディの助言がピタリ。木下裕太が「L字パター」を駆使して復活Vを挙げた(撮影:鈴木祥、ALBA)

<バンテリン東海クラシック 最終日◇1日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>

トップタイで出た木下裕太が4バーディ・ボギーなしの「67」をマーク。トータル15アンダーまで伸ばし、2018年「マイナビABCチャンピオンシップ」以来のツアー2勝目を果たした。「ファイナルQTに行くことやアジアQTも検討していた」という37歳の復活劇にはまず、コースとの相性があった。 

相性のいい三好CCでの勝利に「全部が良くなるんですね。ショットもアイアンもアプローチもパターも。本当に好きなんでしょうね、この三好カントリーが。改めて思いました。でも、一番はパター。特にミドルパッドが。グリーンが速くてきれいなので、読みやすい」と、勝因を振り返る。そして、今週変更した新パターには、長年の相棒である島野隆史キャディからの助言が強烈に機能していた。

それが、今週火曜に作ってもらった“ほぼ初”のL字パター、オデッセイ『ホワイトホット ブラック ナイン』だ。木下の「パターだらけ」の自宅には20~30本近くパターがあるが、L字以外の様々なモノを試してきたのは、昨年秋に「本当に悩みはじめた」から。

「中尺や、グリップの長さを長くしたり細くしたりとか、重さもいろいろ変えたんですけど、どうもしっくりこなくて。キャディと相談したら『L字の短いのが合ってそうです』って。ボクの選択肢にL字はなかったんです。でも、(島野キャディとは)3年間ずっと一緒に動いていたので、アドバイスを丸のみして作ってもらったら、本当にハマりました」とこれが“大当たり”。

「(L字だと)手が動くんですよね。あと短くした分、腕が張れるので、変な緩みがないというか、しっかりヒットできるというか。打つ前からキャディに『こう打った方が良さそうですよ』っていうアドバイスで『腕伸ばしてやってみよう』というので、ワクワクしながら来たんですよ。今まで悩んでただ練習するだけで余計おかしくなったので、その課題が見つかったというか、それでダメだったら仕方ない、という感じで」(木下)

また、ドライバーも先週から使い慣れたシャフト、『ベンタスレッド』が装着されたものに戻していた。ウッドのシャフトをサポートしてきたフジクラのツアー担当がこう明かす。

「木下プロが『ベンタスレッド』(6X)を使い始めたのは2021年の『ツアー選手権』からで、そこからほぼ変更なしできています。昨年オフには『ベンタスTRレッド』も使っていたのですが、ヘッドも含めて先週から慣れているクラブに戻したようです。元々『エボ6』なども使っていましたが、あまりクラブをいろいろ試すタイプではなく、気に入ったものを長く使う選手ですね」(フジクラ ツアー担当)

【木下裕太の優勝セッティング】
1W:キャロウェイ マーベリック サブゼロ◆◆◆(9度/ベンタスレッド 6X、45.5㌅)
3W:テーラーメイド M2(15度)
3,4U:テーラーメイド SIM MAX(19,22度)
4I~9I:ヨネックス EZONE CB 301 Forged
46,50度:タイトリスト ボーケイ SM8
58度:タイトリスト ボーケイ ウェッジワークス
PT:オデッセイ ホワイトホット ブラック ナイン
BALL:タイトリスト PRO V1x

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