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上がり4ホールで3バーディ! 中島啓太が実践するラウンド中の“フィードバック”「毎ホール成長できるように」

日進月歩の男・中島啓太。欧州ツアー初制覇へ好スタートを切った。(撮影:佐々木啓)

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 初日◇20日◇PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)◇7039ヤード・パー70>

中島啓太は欧州ツアーとの共催試合の初日を6バーディ・1ボギーの「65」で回り、日本勢トップタイとなる5アンダー・6位タイの好発進。前半11番でボギーが先に来たが、14、18番をバーディとしてアンダーパーで折り返すと、後半に入って上がり4ホールで3つのバーディを奪い、リーダーボードを一気に駆け上がった。

「ボギーが先行したんですけど、焦ることなく、しっかりバーディチャンスを作って、それが入ってくれた。すごく落ち着いたショットがたくさん打てましたし、力んだりもなかったので、しっかりボールをコントロールできたかなと思います」。2年前にアマチュア優勝を成し遂げた22歳は、落ち着いた口調で振り返る。

前半1アンダーで、後半4アンダー。ラウンドしながら調子を上げている理由として、「フィードバック」を挙げる。「キャディさんとも『あそこはちょっとこうでしたよね』と話しながら、フィードバックして、次のホールから変えていったりとか、毎ホール成長していけるように意識しています」。

実は、前の2試合も「フィードバック」が生きている。開幕戦の「東建ホームメイトカップ」では、予選ラウンドを50位タイで通過すると、決勝ラウンドに入って「65」「66」と並べて8位タイでフィニッシュ。前週の「関西オープン」は2日目終了時点で22位タイだったが、最終的には9位に入った。いずれも尻上がりに調子を上げて、今年に入ってトップ10を外していないのだ。

きょうのラウンドでは「上りのフックライン」に課題を感じている。「12番では2メートル、4番では1ピン(2.5メートル)くらいの本当にいいラインを、両方とも右に外しているのがちょっと悔しいですね」と話す。このまま試合のなかで成長を続けることができれば、欧州ツアー初優勝も見えてきそうだ。(文・下村耕平)

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