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松山英樹は前日の居残り練習でショットを立て直し、93位→38位にジャンプアップ

ショットが復調してきた松山英樹が予選通過圏内に浮上(撮影:GettyImages)

<WMフェニックス・オープン 2日目◇10日◇TPCスコッツデール スタジアムC(米アリゾナ州)◇7261ヤード・パー71>
 
大会初日は日没サスペンデッドとなり、2日目の早朝に第1ラウンドの残りを消化。3オーバー・93位タイと出遅れた松山英樹は、1時間45分遅れの現地時間午後2時18分に、第2ラウンドをスタートした。

世界ランキング1位のローリー・マキロイ(北アイルランド)、コリン・モリカワ(米国)と同組ということもあり、多くのギャラリーが注目組に押し寄せた。マキロイには負けるものの、大会2勝を挙げている松山への声援も多い。
 
そのギャラリーを最初に沸かせたのは松山。スタートホールの1番パー4では、わずかにグリーンを外したが、残り8メートルのフェアウェイからのパットを沈めて大歓声。思わず笑みがこぼれた。
 
マキロイは持ち前の飛距離を生かして2番からバーディラッシュを開始。3番パー5ではティショットで356ヤードをかっ飛ばして、8番アイアンで2オンさせ連続バーディを奪った。松山も負けていない。この3番ではピン奥13メートルに2オンさせて、楽々2パットで2つ目のバーディを奪った。
 
危なげない安定したゴルフで、8番までパーを並べて迎えた462ヤードの9番パー4。セカンドショットをグリーン左のバンカーに入れたが、残り17ヤードを1.5メートルに。ナイスパーセーブでいい流れのまま折り返す。すると、後半最初10番では60センチにつけてOKバーディ、続く11番パー4では6メートルをジャストタッチで沈めて連続バーディを決めた。
 
あたりが暗くなり日没が気になり始めた13番パー5では、3打目勝負を選択し、しっかり奥のピンに突っ込み、4メートルにつけるも、このバーディパットはフチに止まって入らず。天を仰いだ。この直後にサスペンデッドを告げるホーンが鳴り、マキロイ、モリカワとがっちり握手をして、コースをあとにした。松山はスタート時点の93位タイから、45ランクアップの暫定38位タイに大きく順位を上げている。
 
ショットのスコアに対する貢献度を表す『ストローク・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン』は初日85位。ホールアウト後は練習場に直行し調整に努めた。それが成果を生み、第2ラウンドの『ストローク・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン』は11位まで向上。ティショットではフェアウェイをとらえきれなかったものの、得意とするアイアンショットとアプローチの精度が光った。あすは現地時間の午前7時45分に14番ティから第2ラウンドを再開する。

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