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笑顔を支えるムードメーカー 蝉川泰果は信頼できるキャディと米ツアー初Vへ

蝉川泰果は頼れる相棒とともに3打差を追いかける(撮影:GettyImages)

<ソニー・オープン・イン・ハワイ 3日目◇13日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>

首位と2打差の14位タイで決勝ラウンドへ進んだ蝉川泰果は、6バーディ・2ボギーの「66」をマーク。一日の目標スコアである4アンダーをクリアし、トップと3打差のトータル11アンダー・4位タイで最終日に進んだ。

後半の14番から3連続バーディを奪った。最終18番パー5は多くのギャラリーが見守るなか、約1メートルのパットを沈めてバーディフィニッシュ。ラスト5ホールで4つ伸ばす猛攻で優勝戦線に踏みとどまった。きょうもメンタルコントロール法である、リーダーボードを“見ない”ことを徹底。ホールアウト後、取材陣に『4位タイです』と順位を言われると「本当ですか」と目を丸くし、笑顔を見せた。

前半は苦しいゴルフだった。「ドライバーがすごく左につかまってしまったので、なかなかバーディチャンスを作るというのが難しかったですね」とフェアウェイの左サイドや左のラフにいくことが目立った。「力みましたね…。アドレスで真っすぐ向くことができていないと感じたときや、左にいきたくないと思ったときに…」と原因を明かす。

予選ラウンドに比べて風は弱くなったものの「そのあたりのアジャストがすごく難しくて、なかなか対応できなかった」とハワイにきてから強風が続いていたからこそ、この日のような弱い風への対応に苦戦した。

それでも後半ではしっかりと適応し、猛チャージにつなげてみせた。それは今週キャディを務めている高橋淳也氏の力によるところも大きい。蝉川が思い通りにいかないときやミスをしてしまったときでも、髙橋キャディは「ネガティブなことを全く言わないんです。その辺が本当に助かっています。すごく楽しいですし、ありがたいです。なんでも聞いてます」と、心の支えとなっている。

今年のテーマにしている“どんなときでも笑顔”を今週守れているのは、高橋キャディの存在も大きいに違いない。頼れる相棒とともに、笑顔で米ツアー初Vを狙っていく。(文・高木彩音)

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