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渋野日向子が23年初戦 10年には宮里藍がV 日本勢好相性大会は“悲劇”と“歓喜”の舞台

日本勢の活躍に期待!(撮影:福田文平)

<ホンダLPGAタイランド 事前情報◇22日◇サイアムCC パタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>

米国女子ツアーは開幕戦から1カ月が経ち、ようやく2戦目があす23日(木)に開幕する。舞台はほほ笑みの国・タイ。過去には宮里藍も制した日本勢にとってもなじみのある大会に、今年は7人のなでしこが臨む。大会はWOWOWで4日間生配信。時差がわずかに2時間のアジアシリーズで日本勢の活躍を見届けることができる。

■強豪そろうアジアシリーズ 日本勢も最強メンバー!

過去2シーズンの優勝者のみが出場した開幕戦には畑岡奈紗、古江彩佳、笹生優花が参戦した。そして今週のタイ、来週のシンガポールとアジア連戦ののちに、ツアーはいよいよ3月末に米本土へと向かう。

コロナ2019の影響で20年大会は中止。以降、渡航問題などでトップ選手の欠場も続いたが、今年のタイ決戦には世界ランキング上位10人中9人が出場する。日本勢にとっても大きな脅威となりそうだ。

その日本勢は畑岡、古江の米ツアー22年勝利組をはじめ笹生、渋野日向子がツアーメンバーとして出場。ここにホンダと契約する岩井明愛、千怜の姉妹、そして推薦枠でアマチュアの馬場咲希(代々木高2年)が挑戦する。
 
昨年大会では初日を「63」とした畑岡が首位タイ発進。2日目も「65」を叩き出し、2日間トータル16アンダーという大会記録を打ち立てた。3日目は「70」とやや足踏みし、最終日も「71」と伸ばしあぐね12位タイに終わったが、大会を盛り上げた。
 
一方で、最終日に順位を上げたのが渋野だ。連日の60台で順調にスコアを伸ばすと、ファイナルラウンドでも「67」をマークし8位タイフィニッシュ。好調だったシーズン前半戦の足がかりとした。笹生は最終日に「62」と大爆発。34位タイから12位タイにジャンプアップを果たした。
 
バーディ合戦となる今大会。開幕戦では畑岡が5位、笹生が6位と上々の仕上がり。フレッシュな渋野、そして安定感抜群の古江に加え、岩井ツインズ、馬場と日本が誇る若手のホープ3人衆にも期待が集まる。

■世界トップランカーの争いも見どころ

今大会には世界ランキングトップ10から6位のレクシー・トンプソン(米国)を除く9人が出場する。前週の欧州女子ツアー旗艦大会で約9500万円の優勝賞金を獲得した同1位のリディア・コ(ニュージーランド)をはじめ、同2位のネリー・コルダ(米国)、同3位のミンジー・リー(オーストラリア)、同4位で地元のライジングスター、アタヤ・ティティクル(タイ)らがしのぎを削る。
 
昨年の米ツアーで圧倒的な強さをみせて年間女王に輝いたリディアは12月に結婚。韓国の富豪との新婚生活を過ごしながら、今季初戦となったサウジ戦で圧巻の勝利。米ツアー22年最終戦からの出場2試合連続優勝を果たした。
 
そのリディアを追い上げるのがネリー。22年は左腕に血栓ができるという思わぬ事態でツアーを4カ月離脱したが、11月の「ペリカン女子選手権」で復活優勝遂げてみせた。「全米女子オープン」を制覇したミンジー、ルーキーイヤーながら2勝を挙げ、一時は世界1位にも立ったアタヤと、スターぞろいの米ツアー。灼熱のタイで輝くのはいったい誰なのか。

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