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“もらい泣き”実況で話題となった小笠原亘アナが語る「三井住友VISA太平洋マスターズ」の見どころ

中継の実況アナウンサーを務めるTBS・小笠原亘アナ(撮影:ALBA)

<三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報◇7日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

2021年、松山英樹が「マスターズ」を初優勝した際、“もらい泣き”実況で歓喜の瞬間を伝えたことで話題となったTBSテレビの小笠原亘アナウンサー。9日(木)に開幕する「三井住友VISA太平洋マスターズ」でメイン実況を担当する50歳に、今大会の見どころなどを聞いた。

1996年にTBSへ入社した小笠原アナが、ゴルフ中継に携わることになったのは2009年の36歳のときで、「マスターズ」のラジオ中継のレポーターを初めて務めた。10年に松山が優勝した「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」で初のゴルフ実況を担当した後、16年からマスターズのメイン実況アナとして放送席に座り、19年のタイガー・ウッズ(米国)の復活優勝など歓喜の瞬間を伝えてきた。
 
「ほぼ1年間、マスターズの実況のために働いている。4月の第2週で終わっちゃうのですけど(笑)。でもやっぱりそこを中心に考えています」と、ゴルフ熱がヒシヒシと伝わってくる。
 
小笠原アナと言えば、2021年のマスターズだろう。松山の優勝の瞬間を、解説の中嶋常幸と宮里優作と共に生中継。その際、3人は感極まり “もらい泣き“しながら、感動の場面を伝えた。「もうあれがすべてですね。やっぱり2010年のアジアアマから松山選手の優勝を実況させてもらって、マスターズの優勝した時も担当して本当にいい思い出です」と感慨に浸った。
 
さらに、昨年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で、石川遼が大会3勝目を挙げた試合も思い出の試合の1つだ。「実は石川選手の優勝試合を担当したことがなかったので。19年のタイガー、21年の松山選手、そして昨年の石川選手とゴルフ界の真ん中に座っている選手の優勝試合を実況することができて、幸せだなと思います」と話した。
 
そして、小笠原アナの今年の大会の見どころは、賞金ランキングトップに立つ中島啓太と2位の金谷拓実ら若手選手による賞金王争いだと話す。「若い世代の勢いか?経験のある選手たちか?伝統の太平洋クラブ御殿場コースでの戦いが楽しみしかありません。今週、いろいろ取材をして今この選手がこうだとか、用具もどうだとか、キャディさんからもいろんな話を聞いて、プレーを通じて伝えていければいいなと思います」と火曜日の練習日から熱心に取材を行っている。今年の試合展開とともに、小笠原アナの実況にも注目したい。(文・神吉孝昌)

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