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勝手知ったるホームで最終進出へ 倉林夏は“260ヤード”の飛距離武器に「このまま上り調子で!」【マイナビ→プロテスト合格への道】

プロテスト2次予選に挑戦する倉林夏(撮影:福田文平)

将来ツアーで活躍することを目指す若手女子ゴルファーに、賞金のかかった真剣勝負の機会を提供してここから大きく羽ばたいてほしい―。そんな思いで始まったツアー外競技「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」で腕を磨く“ネクストヒロイン”が、2024年度JLPGAプロテストに挑戦している。第2次予選・A地区に出場している倉林夏(くらばやし・なつ)に注目する。

8月にハタチの誕生日を迎えたばかり。神奈川県出身で湘南学院高を卒業した。「原英莉花さんの卒業した高校です、といえばみなさん分かってくださります(笑)」というのが最初の自己紹介だ。今年からアマチュア資格を放棄してプロ宣言。ツアーを転戦して、3度目の挑戦でのプロテスト合格を目指す。

昨年は1次予選で敗退(A地区・トータル13オーバー)で敗退したが、「最後まで緊張しました。通ってホッとしています」と、群馬・富岡倶楽部で行われたA地区でその第一関門をクリアした。しかも3日間オーバーパーを叩かず、トータル4アンダー・10位タイという上位での突破だった。

「1次はどうしても通りたかったんです」。そんな強い思いを口にするのにはある理由がある。それは、アマチュア時代から「練習生」として働く静ヒルズが2次予選の会場になっているから。「自分の受験会場も無事に静ヒルズになってよかったです。安心はしていないけれど(笑)。何回もラウンドしているのでそれを生かせればいいな」。勝手知ったるコースで、いつも支えてくれている人たちに良い姿を見せたい―。そんな思いも力になる。

目下、課題として取り組んでいるのはパター。今季から参戦するツアー外競技マイナビ ネクストヒロインツアーの第8戦では、3パット3回と苦しんだ。「本当にもったいなかったんです」と、悩みは少しでも解消しておきたいところだ。

とはいえ、3位で終え“結果”としては上々。「手ごたえ的にはめっちゃいい! というわけではないけれど、上がってみたら成績がいいというのが最近の感じ。気持ちもだんだん良くなってきているので、このまま上り調子で行きたいと思います!」とチャーミングな笑顔とともに見据えている。

武器は平均260ヤードのドライバー。注力する筋トレと今季からキャロウェイ『パラダイムAiスモーク◆◆◆』のコンビで快打を放っている。「まえはちょっと怖がりながら打っていたのが、『ここを狙って打つ!』と決めたらイヤなイメージがなく打てるようになってきました」と、転戦生活で持ち味により磨きがかかっている。

今年で3回目のプロテスト。初めての舞台、2次予選もスルリと通過し、合格まで一気に走り抜けたい。

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