女子ツアー3度目のセカンドカット実施決定 27ホール“超短期決戦”へ
<リシャール・ミル ヨネックスレディス in 朝霧 2日目◇3日◇朝霧ジャンボリーゴルフクラブ(静岡県)◇6687ヤード・パー72>
国内女子ツアーは“超異例”の状況に見舞われている。大会2日目の土曜日を終え、第1ラウンドを終了できたのはわずかに3人のみ。104人の選手が18ホールを終えられないまま、最終日を迎える。
台風2号に伴う線状降水帯の影響によるコースコンディション不良のため、初日の競技が中止。2日目に順延された第1ラウンドは、依然として降り続いていた雨によるコースコンディション不良のため、当初の予定より4時間30分もスタートが遅れた。全体第1組は正午にティオフ。最終組のスタートは午後2時55分で、日没によるサスペンデッドは確実な状況となっていた。
それでもスタート時には富士山の頂上が見えるほどの快晴で、順調に競技は進んだ。だが、夕方になると突然、コースが霧に覆われた。プレーの続行は厳しく、午後5時19分にサスペンデッドとなり、第1ラウンドを日曜日に持ち越すことが決定した。
36ホールのストロークプレーに短縮される予定だったスケジュールは、競技成立を目指して再度変更へ。最終日は60位タイまでの決勝ラウンド進出者が決まったのちに“セカンドカット”を実施。加えて“27ホール”のストロークプレーに短縮されることが決定した。
セカンドカットとは規定ホール終了及び競技成立のために、決勝ラウンドの人数を減らすこと。2019年にツアーの規定に組み込まれた。今大会におけるセカンドカットの人数は第1ラウンド終了次第決まるが、最少人数の30位タイまでとなることも想定しているという。セカンドカットが行われるのは2021年「資生堂レディス」以来ツアー3度目。
競技成立のためには18ホールと同一の9ホールを加えた27ホールが必要。今回のケースでは最終日に持ち越した第1ラウンド18ホールと、最終ラウンドの9ホールを消化しきればいい。27ホールを消化できなかった場合、競技不成立。もし不成立となれば、レギュラーツアーでは東日本大震災の影響により2日目以降中止となった2011年「ヨコハマタイヤ PRGRレディス」以来となる。
第1ラウンドはあす午前6時30分に再開予定。朝から晴れる予報だが、朝や日中に発生する霧は予想することがが難しく、再開の遅れや中断になる可能性がないとは言い切れない。予定通り進めば、午前10時に第1ラウンドが終了し、セカンドカット実施を行ったのち午前11時に第2ラウンドがスタート。午後3時40分に最終組がホールアウトする予定だ。
なお、賞金ランキングへの加算は75%。メルセデス・ランキングのポイント配分に変更はない。(文・笠井あかり)
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