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練習場シングルになっていないか? ゲーム要素を取り入れて上達する

ドライバーで正面の鉄塔と鉄塔の間に打てたら10点、その両隣のスペースなら5点など得点をつけてゲーム感覚で練習する(撮影:ALBA)

練習場ではいい球が打てるのに、コースに行くとナイスショットがほとんど出ない。仲間からは“練習場シングル”なんて呼ばれることもある。コースで強いゴルファーになるためには、どんな練習をすればいいのだろうか?

「ゲームの要素を取り入れると、実戦的な練習ができます」と、教えてくれたのは、応急処置のアイデアは無尽蔵のツアーコーチ・石井忍だ。
 
「私たちが練習場でよくやっているのが“的当て”です。ドライバーで正面の鉄塔と鉄塔の間に打てたら10点、その両隣のスペースなら5点、さらに隣に曲げてしまったらマイナス5点という具合いにルールを決め、10球の合計点を争います」
 
なるほど、ポイント獲得制のゲームにすれば楽しく練習ができそうだ。だけどその練習が、なぜ実戦的なのだろう?
 
「フェアウェイの幅は、鉄塔3本分くらいなんです。鉄塔と鉄塔の間に打てれば、フェアウェイをキープできるということ。アイアンやアプローチの練習でも、ヤーデージ表記の看板などターゲットを決めてポイントを競うと、距離感や方向性が身に付いてきます」
 
自分の練習を振り返ってみると、スイングばかりを気にしていて、ターゲット意識があまりなかったかもしれない。そんな人は少なくないだろう。
 
「スイングの動きのチェックをするのも大事ですが、コースと練習場をリンクさせる練習が必要なんです」
 
つまり練習場でも、もっと結果を重視しなくちゃいけないということ。なるほど、練習には二つの目的があるんだ。もう“練習場シングル”なんて呼ばせないぞ!(取材・文/小澤裕介)
 
■石井忍(いしい・しのぶ)1974年生まれ、千葉県出身。東京学館浦安高等学校、日本大学のゴルフ部で腕を磨き、98年プロテスト合格。2010年にツアープロコーチとして活動を始め、多くの男女ツアープロを指導。また「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアへの指導にも力を入れている。

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