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ティショットからグリーンまで ゴルフ競技の流れをおさらい【パリ五輪あれこれ】

パリ五輪の舞台はフランスの名門、ル・ゴルフナショナル。池が効果的に配置されている難関だ(撮影:GettyImages)

112年ぶりに「リオ五輪」で復活した五輪ゴルフ競技が、まもなくパリ大会で開幕を迎える。男子は8月1~4日、女子は7~10日にパリ市街地からほど近いル・ゴルフ・ナショナルで開催される。ここではゴルフ競技の基本的なルールを解説。ティショットからカップインまでの流れをおさらいする。

■各ホールの規定打数

ゴルフ競技ではパー3、パー4、パー5と3つの『規定打数』が存在する。もしパー4なら、4打でカップに入れれば『パー』でスコアを維持。3打でカップインなら『バーディ』となり1アンダー、5打なら『ボギー』で1オーバーという具合だ。最も少ない打数で4日間を回った選手が優勝。金メダルを獲得する。

難易度についてだが、基本的にはパー3が一番難しいとされている。規定打数に余裕があってリカバリーがきくパー4、パー5と違い、パー3では1打にかかる比重が重い。第1打を失敗すればバーディはおろか、パーで上がることさえも難しくなるためだ。

対して、パー5はチャンスホールとして設定されることも多い。難易度の高いホールをしのぎ、パー5でいかにスコアを伸ばせるか。これがスコアメークの肝となる。

■ティショット

ゴルフは1ラウンド18ホールを回るわけだが、各ホールの第1打をティショットと呼ぶ。一部の例外を除き、地面ではなく、唯一ティにボールを乗せて打つことが許される。

ここで多用されるのが、あらゆるクラブの中で最も長いドライバー(1番ウッド)だ。当然、長い分飛距離が出るため、ティショットが最大の見せ場となる。パワーゲーム化が進んでいる昨今、第1打で飛距離を稼ぐことが勝利に直結すると言っても過言ではない。

ただ、一般的には飛距離と安定性を共存させることは難しく、飛ばせば飛ばすだけボールが曲がる可能性も高くなる。コースには整地されているフェアウェイ以外に芝や草が生えているラフや、砂地のくぼみ(バンカー)も存在する。『急がば回れ』ではないが、コントロールショットで2打目を打ちやすい位置に置くことも大切だ。そこは選手たちの経験と知恵、技術の見せ所だろう。

ちなみに、世界最高峰PGAツアーでのフェアウェイキープ率1位は73%。およそ10回に3回はフェアウェイを外すということになる。

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