ご褒美は「“R”がつく時計」? 今季のイーグル王・蝉川泰果はスタッツ総合部門でも受賞
今季の国内男子ツアー26試合が終了し、4日(月)にANAインターコンチネンタルホテル東京でジャパンゴルフツアー表彰式「JAPAN GOLF AWARD 2023」が行われた。各試合の優勝者、各部門の1位など、10名の選手たちが受賞された。
まずは、先週に行われた最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を制したばかりの蝉川泰果。「まだ、きのうの優勝の余韻に浸っているのですけど、ここに来ることができて幸せだなと思いますね」と表情も緩む。お祝いは「焼肉を食べました。それぐらいかな、今のところは。何かご褒美はちょっと考えてます…」とニヤついた。
その気になる“ご褒美”を聞いてみると、「時計を買おうかなと思ってます。“R”から始まるやつです。“R”1本目を買ってみようかなと」と明かした。Rから始まる時計と言えば、高級時計で知られているロレックス…? 来年の蝉川の腕には“R”が輝いているかもしれない。
そして、蝉川が受賞したのは『イーグル率賞』と、『メルセデス・ベンツトータルポイントランキング』(100pt)の2部門。イーグル賞では、2000年に伊澤利光が記録した4.93を大きく上回る4.087という記録となった。「めちゃくちゃ嬉しいです」と笑顔でひとこと。先週のJTカップでも4日間で3つのイーグルを奪っている。「ラッキーだなって。多分取れるかなと思っていた。取れて、賞をいただけることは本当に嬉しい」と白い歯を見せる。
今年の蝉川のスタッツを見てみると、平均ストローク3位、平均パット11位、パーキープ率10位、パーオン率5位、バーディ率2位、イーグル率1位、ドライビングディスタンス6位、フェアウェイキープ率52位、サンドセーブ率10位と上位を獲得。この9部門の順位をそのままポイント換算し、そのポイントの合計で順位が決まるメルセデス・ベンツトータルポイントランキングで1位に輝いた。
「JTは。優勝ももちろん考えてはいたのですけど、現実的にあのメルセデスポイントを死守したいと思いはありました。JTの開幕前からその気持ちが実はあって、3日目、4日目 また逆転されるかなとか、もうとにかくバカ打ちだけは絶対したくないなとか、ちょっとせこく考えていたんですけど。それがまさかの優勝ができて、2つ受賞できたことは、本当に嬉しいことだなと思っています」と喜びを表わした。
賞金ランキングでは2位の蝉川は、“賞金王”という肩書に「魅力しかないですよね」と目を輝かせた。「過去になっている松山英樹さんや中島選手、いろいろな有名な選手がなっている中で、いずれは賞金王を獲りたい」と来年はその座にも目星をつけている。来シーズンについては「海外に出る機会が多くなると思うので、そこで1勝すること目標に」と国内ツアーを主戦場としつつ、海外ツアーへ積極的に出場する意向を示した。
来年は日本一を目指しながら、海外ツアーでの活躍も見据える蝉川に注目したい。
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