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飛距離は昨季から14ヤードUP “自信”取り戻した鶴岡果恋が3度目の最終日最終組「優勝すればシードも…」

最終日にさらに笑顔を弾けさせることはできるか?(撮影:鈴木祥)

<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 2日目◇16日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6534ヤード・パー72>

過去3度の出場は、すべて予選落ち。アンダーパーも記録できなかった苦手な知多半島のコースだが、今年の鶴岡果恋はひと味もふた味も違う。「今週は練習ラウンドからすごくいいイメージがあって、『もしかしたらいけるかな?』と思ってたんですけど、本当にバーディにつながってくれています」と、それは本人が一番感じている。

3アンダーの24位タイとまずまずの結果で初日を終えて迎えた2日目。セカンドでピンまで20ヤードの位置まで運んだ3番パー5を皮切りに、5番からの3連続など12番までに7つのバーディを奪った。その後は失っては獲り返し、獲り返しては失うという展開にもなったが、「65」のビッグスコアでトータル10アンダーの2位タイまで駆け上がった。

4つあるパー5ですべてバーディと、得点源を“完全制圧”。「ここ最近の中では一番いいゴルフ。パー5で2オンを狙うことが最近はなかったんですけど、今週は狙えるホールがいくつかあるので、チャレンジしてみようと」。こんなアグレッシブな姿勢が、流れを呼び込んでいる。「このコースはイメージしやすいホールが多い。それが上手くかみ合ってますね」。悔しさを抱えたまま去っていた昨年までの姿は、そこにはない。

身長166センチのすらりとした体から生み出されるショットは飛距離十分。今年もドライビングディスタンスは250.4ヤードで16位と、飛ばし屋としての才覚を発揮している。ただ初シード、初優勝すらも期待されながら低迷した昨年は、そこに陰りが。236.23ヤードの50位と、前年度(243.81ヤード、17位)から大きく数字を落としていた。「イメージした距離で打ってもバラバラで、安定していなかった。自分の本当の距離を知ることができないまま終わったシーズンでした」。その時のことはこう思い返す。オフには振りこみや、クラブ調整などを重ね、強みを取り戻したのが今シーズンだ。

QTランク65位で開幕を迎えながら、下部ツアーには出場せずレギュラーにこだわり戦い続けてきた。そして第1回リランキングで27位まで優先出場順位もアップ。夏場の試合にフル出場できる立場になった。現在のメルセデス・ランキングは60位。「今年の目標はシード権を獲ること。優勝するとシードも獲れるので勝つのが一番ですけど、明日もシードを目標に頑張ります」と、一気にシード圏内の50位以内を目指していく。

あすは今年4月の「ヤマハレディースオープン葛城」以来となる自身3度目の最終日最終組から、首位・岩井明愛との3打差逆転を狙っていく。「ショットのミスがなく、大きいミスにもつながらないので、淡々とゴルフができている」。そんな自信を胸に、“イメージのいい”コースで初優勝をつかみとりたい。

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