ゴルフウエアを買おうとするとき、困るのはサイズ問題。とりわけ厄介なのがパンツの選び方だ。お腹まわりが気になっている多くの大人ゴルファーがプレーに適したはき心地と、すっきりとしたシルエットを兼ね備えたパンツを見つけるのは容易ではない。ウエストに合わせたら足はユルユル、ブカブカになってしまい、理想的な足のシルエットを優先して選ぶとお腹が入らない。仕方なくウエスト優先で、足のシルエットは二の次という切ない事態にいつも遭遇してしまう。
「SLDO.」はこうした大人ゴルファーが陥りがちな悩みを解決するために “魔法のパンツ” なるアイテムを用意している。“魔法” などと冠すると、ちょっと怪しいのでは…、などと思いがちだが、このパンツこそ「SLDO.」がもっとも自信をもってお薦めしているアイテム。その実力はブランドの売り上げの半分を “魔法のパンツ” が占めるほど、多くのユーザーから支持されていることにも表れている。
「SLDO.」のパンツは購入するとき、オンラインショップでは普段よりワンサイズ上を選ぶように勧められている。ワンサイズ上を選ぶわけだから、ウエストには拳がふたつくらい入るほど余裕が生まれることもある。そうなると、フツーなら足まわりやおしりのあたりがダブダブするはずだが、「SLDO.」のパンツは、すっきりと細身なシルエットが保たれている。すなわちお腹まわりが気になる大人ゴルファーもそのありがたい恩恵にあずかれるわけだ。そのためにはパンツの設計段階でウエストと足のサイズのバランスに工夫を加えればいいのではと思ってしまうが、「SLDO.」のパンツの “魔法” はもっと奥深い。ブランドを手がけるクロコデザインの社長、黒田裕也さんに、“魔法” の中身について聞いてみた。
「まずは素材です。プレーするときにはくものですから、ストレッチが利いてよく伸びること。これは大前提です。さらに私たちが重視しているのが “縮む力”。素材にこれが備わっていなくてはシルエットを保ち、スタイルを維持することはできません」
確かにプレー中のパンツには大きな負担がかかる。ラウンドの間に繰り返すカートの乗り降り、ラインを読むときのしゃがむ姿勢、プレー中のさまざまな動きに加えて、汗をかいたり、ときには雨にさらされることもある。そしてラウンドのあとには洗濯というストレスも加わる。
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「そうしたダメージがわかりやすく表れるのがヒザです。ヒザが抜けることでパンツのシルエットは崩れ、それだけでカッコいいとは言えなくなってしまう。私たちは素材選びの段階で、いかにヒザが抜けにくいかを大きな基準にしています。多くのゴルフウエアは伸びることを重視しているのではないでしょうか。ですが私たちが選ぶのは “縮む力” まで想定した形状記憶素材に近いもの。そのためヒザが抜けにくく、すっきり細身のシルエットが保てます。ここまでシルエットを意識したゴルフパンツはなかなか見つからないと思いますね」
素材と同時に、パターンもパンツのキモになっている。「SLDO.」のパンツは、今どきのゴルフパンツよりもわずかにベルトの位置が高い、ハイウエストに設定されている。股上たっぷりの昔のハイウエストほどではなく、見た目では気づかないほどだが、わずかに股上が深くなっているという。
「その深くなった股上は、気になるお腹まわりをおおう部分にあたります。そこにきちんと “縮む力” をもつ素材を使って、パターンを工夫することによって、お腹まわりの膨らみが目立たなくなるようにしています。これによってパンツをはいた下半身は一層すっきりと見えますよ」
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さらに細かな気配りは、「SLDO.」の定番パンツ、リブパンツからもうかがえる。通常、パンツは前と後ろで2枚の生地を縫い合わせて作られることが多い。だがこのリブパンツはセンタークリースのように見えるステッチを挟んで、前に2枚、後ろに2枚という4枚の生地で作られている。
「2枚ではなく、4枚の生地を縫い合わせるのですから、その分、手間もかかります。ですが、4枚で縫い合わせることによって足に立体感をもたせ、美しく見えるパターンが可能になりました。さらにシルエットのわずかな調整もしやすくなっています。実は定番とされるアイテムも、毎シーズン、気になる部分の微調整を繰り返しているんです」
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スイングをはじめ、プレー中にストレスなく動ける “伸びる力” と、すっきりとしたシルエットを保ち、お腹まわりをカバーする “縮む力” の最良な組み合わせこそ「SLDO.」のパンツに込められたこだわりだ。誰でももたついたシルエットで、ヒザが抜けてしまったパンツを良しとしてはこうとはしないはず。だがそこにいつも気を留めるような暇はない。それよりもその日にいいスコアでまわるために思いを巡らすことのほうが重要なのだから。
「カッコいいゴルフスタイルにもっとも必要とされるのは、下半身にフィットして、すっきりと見えるパンツです。私がそう感じるくらい、パンツでシルエットが台なしになっているゴルファーを数多く見かけてきました。とはいえパンツにそれほど気をまわせるのはおしゃれ番長のようなゴルファーだけでしょう。私たちは面倒なことを考えることなく、何回はいても、何回洗っても変わらずにカッコいいパンツをはいてもらいたいと考えています。そんな思いをカタチにしたのがこの “魔法のパンツ” なのです」
問い合わせ先／SLDO. TEL.078-915-7660
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「SLDO.」がなぜブラックのゴルフウエアにこだわるのか？
撮影／蜂谷哲実
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