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1カ月半ぶり主戦場で久々トップ10 古江彩佳は「うまく締めくくれた」

最終日にチャージをかけた古江彩佳。久々のトップ10入りとなった(撮影:ALBA)

<BMW女子選手権 最終日◇22日◇ソウォンバレーCC(韓国)◇6647ヤード・パー72>

この秋にホステス大会など日本ツアーへスポット参戦していた古江彩佳は、久々の主戦場で存在感を発揮した。米ツアーは1カ月半ぶりの出場だったが、最終日に7バーディ・2ボギーの「67」で回り、トータル11アンダー・10位タイ。7月「全米女子オープン」以来のトップ10入りとなった。

5打差を追いかけた最終日は、連続バーディで滑り出した。「伸ばせるだけ頑張ろうという意識だけ。回っているなかでバーディチャンスもあったので、そこをちゃんと決め切れていければチャンスかなとは思っていた」。池越えで打ち下ろしの7番パー3では5メートルを流し込み、打ち上げの8番パー5では3打目を1メートルにピタリ。ぐんぐんと伸ばしていった。

折り返し直前の9番では、「クラブで迷う距離で、上のクラブを持てなかったのが悪かった」と2打目がアゲンストの風に戻されて、手前のバンカーにつかまった。わずかにボールが見えるほどの目玉で、アゴが近く、アンプレヤブルも頭をよぎった。しかし「ワンペナルティでボギー狙いをしても一緒かなと。攻める(追いかける)選手としては、いくしかないところだった」。ここはショットを選択し、なんとかカラーまで出したが、パーパットはわずかにショートして一歩後退した。

それでも10番では「うまくラインとタッチが合ってくれた。結構曲がるラインだったけどラッキーだった」と15メートル以上をねじ込んだ。14番パー3では「結構ピンチ」を“ナイスボギー”とすると、15番でまたもバウンスバックに成功。「大きかったですし、14番もダボではなくてボギーで抑えられたのが良かった」と後半の粘りのプレーを笑顔で振り返る。

5つ伸ばしたものの、上位勢も軒並み好スコアを出し、なかなか差は縮まらなかった。それでも「一歩でも近づければ」と上を見ながらプレーをし続け、今季8度目のトップ10入り。スコアを落とした2日目、伸ばしきれなかった3日目を悔やむが、「最後はうまく締めくくれたと思う。いい1週間だった」。久々のトップ10入りという好成績を素直に喜んだ。

古江にとって、この韓国戦がアジアシリーズ初戦。次週からマレーシア、日本開催の「TOTOジャパンクラシック」と続き、シーズン最終戦までのカウントダウンが始まった。「今週は良かったり悪かったりでしたけど、最近までの自分よりはいいゴルフができている感じはある。そこを続けていける4日間にしたい」。手ごたえと自信を携えてマレーシアへと向かう。(文・笠井あかり)

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