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全英切符を視界にとらえるも「まだまだ実力不足」 ルーキー鈴木晃祐が”8キロ増量”して追う同級生2人の背中

鈴木晃祐が視界にとらえるのは?(撮影:ALBA)

<~全英への道~ミズノオープン 2日目◇26日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7461ヤード・パー72>
 
ルーキーの鈴木晃祐は2週前に行われた下部のABEMAツアー、「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP CHALLENGE in FUKUI」で優勝して、今大会の出場権をつかんだ。この春、東北福祉大学を出たばかりの22歳で、蝉川泰果や中島啓太とは同い年。予選ラウンドは、その中島と小学校時代から交友のある石川遼との同組となった。

2日目は4アンダー・9位タイで10番ホールからスタートした鈴木。11、12番でいきなり連続バーディを奪うと、1つのボギーを挟んで3連続バーディを決めた。18番パー5をボギーで落とすも勢いは止まらない。後半に入っても4つのバーディを積み重ねて「65」をマーク。トータル11アンダーまで伸ばして、中島と並んで2位タイに浮上した。
 
「結果的に9バーディ・2ボギーの7アンダーで回れたので、全体的には良かったと思う」と振り返りながらも、「きょうはパー5のスコアが1バーディ・1ボギー・2パー。やはりパー5で獲らないとこのコースは攻略できないと思っていたので、そこが納得いかない」と唇をかむ。4つあるパー5で伸ばせていれば、さらにビッグスコアが出た可能性はある。
 
今季、主戦場としているABEMAツアーで2連勝中。「自信は少しついたと思うけど、気持ちの面でそこまで大きく変わったというわけではない」。
 
そんな鈴木の目線の先には、大学在学中にツアー優勝を成し遂げた中島や蝉川がいる。「常に追いつこうと思って追いかけていた。パターには自信があったけど、飛距離や精度など、様々な点で彼らより少しずつ足りなかった。そこを補うためにオフはウェイトトレーニングを行って体重を増やした」。体はひと回り大きくなり、8キロ増量。4月のレギュラーツアー「関西オープン」では3位タイに入るなど、充実したシーズンを送っている。
 
千葉県野田市出身で、小学校時代から通っていた地元の練習場『ゴルフサロンSELA』には、石川も練習に訪れていた。小学校3年生のときには、「サインをもらったのを覚えている」という憧れの存在。「本当にスーパースター。そんな肩と一緒に回れて光栄」と、プロの舞台で初めて石川と回り、成長した姿を見せることができた。
 
今季のレギュラーツアー4試合目で2度目の予選通過。優勝も狙える位置で週末に進む。さらに、今大会で上位4位以内に入れば7月のメジャー「全英オープン」の出場権が手に入る。「優勝はもちろん狙っているし、全英に出場したいとも思うけど、まだまだ自分では実力不足だとも思っている。明日以降も一つ一つのショットを大事にして、やるべきことをやるだけ。負けたとしても実力が足りなかったと思うしかない」。シード、レギュラー初優勝、全英オープン出場…中島と蝉川に少しでも近づくためにチャンスをつかみにいく。

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