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渋野日向子が感じた“復調傾向” フランスから始まる、ゆかりある欧州連戦「自分のなかでも特別な場所」

フランスでの決戦へ意気込んだ渋野日向子(撮影:福田文平)

<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇25日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>

1年ぶりにフランスに戻ってきた渋野日向子。「フランスパンは食べるんですけど、すぐ飽きちゃうんですよね(笑)。でも景色がすごいのでそれに癒されながらやっている感じです」と、フランスとスイスの国境にあるレマン湖を望むコースから見える絶景を楽しみながら、これまでに24ホールの練習ラウンドを行った。プロアマ戦が入っていない前日は、レンジのみでの調整に充てて、最終調整を進めていく。

「Danaオープン」後の1週間のオープンウィークには一時帰国。「ぐーたらしながらといいますか。リフレッシュといってもどこに行くというわけではなかったけど、家族とワンちゃんと過ごしていました(笑)」とまずは連戦をこなした体を休める期間に。そして「球を打つというよりかは、体の動きをもっと効率よくできるようにトレーニングをやっていた」と、体幹を鍛えながらゴルフの調子も整えた。

日米を合わせれば、ここまで5試合連続で予選落ち中。苦しむ夏場を迎えているが、Danaオープンの2日目には課題の一つとするパーオンを18ホール中11回にまとめ、「70」の赤字でプレーすることもできた。

ショットの精度については「まだまだ」と控えめだが、「昨日の感触では、最近で一番、自分の体をコントロールできる回数が増えたかな~というショットが多かった。そこは良い風にとらえて、ずれているところを減らせるようにしたい」と復調傾向も感じながら、つぎはコースでの“再現性”を求めている。

初出場だった昨年大会は、巻き返しを狙った2日目に崩れて予選落ち。「しっかり4日間を戦いたい」と予選突破を狙うことはもちろんだが、「したいゴルフだったり体の動きができたらいいかなと思います」と、いま取り組んでいることに愚直に向き合い続けていくことをテーマに挙げる。

2週間後には2019年に制し、昨年は3位に入った「AIG女子オープン」(全英)も控えている。「ヨーロッパっていってもイギリスなんですけど、全体的にヨーロッパ(笑)。自分のなかでも特別な場所っていうのもあるから、頑張りたいですね」と迎える“ゆかり”も感じる欧州連戦。英国に向かう前に、フランスで上昇気流のきっかけをつかむつもりだ。(文・笠井あかり)

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