男子ツアー初の女性プレーヤー誕生 寺西飛香留がファーストQT49位で権利獲得「めちゃくちゃうれしい」
<ファーストQT1富岡倶楽部 supported by SMBCモビット 最終日◇30日◇富岡倶楽部(群馬県)◇7000ヤード・パー72>
国内男子ツアーの来季出場権をかけたQTのファーストステージ。富岡倶楽部が舞台の群馬会場は最終ラウンドが終了した。
23歳の女子プレーヤー・寺西飛香留(てらにし・ひかる)は「73」で回り、トータル1オーバー・49位でフィニッシュ。82位までに入ったことによって、JGTOツアープレーヤーの権利を獲得。国内男子ツアー初の“女性選手”が誕生することになった。
「4日間楽しくプレーできたと思います。男子の方と同じティから打って最終的には1オーバーでしたけど、3日目には4アンダーを出すことができた。フルバック(ティ)では自己ベストだったので、これから戦略とかやっていけばもっといいスコアが出るんじゃないかと、自信になりました」
女子の試合では、基本的にコースの総距離が6000ヤード台だが、今回は男子ツアーのセッティングで7000ヤードと長い。そんな中、3日目に4アンダーの「68」をマークするなど、納得のいく4日間となった。
ツアープレーヤーになれば、レギュラーツアーに主催者推薦で6試合、下部ツアーには5試合出場可能となる。「めちゃくちゃうれしいです。男子ツアーに出たいなって思って挑戦したので、本当にうれしいです」と目を輝かせる。
「パナソニックオープンのマンデー予選会出場の推薦をもらったので、通過できるように頑張ってやりたいです」。早速、9月の国内男子ツアー「パナソニックオープン」(兵庫県)の予選会参戦が決まっている。
自他ともに認める最大の長所は「飛距離」だという。「そこそこ飛ぶほうなので、あとはしっかりアイアンをピンに寄せてパターを入れたいっていう。普通です(笑)」と男子のヤーテージでも戦えるドライバーを武器とする。あとはバーディチャンスにつける回数を増やして、いかにスコアを伸ばせるか。女子ゴルフ界屈指の飛ばし屋は、まだまだ伸びしろ十分だ。
そんな寺西だが、今年7月のJLPGAプロテスト1次予選・D地区を3位タイで通過しており、来週は2次予選に出場する。「しっかり通過できるように整えていきたい」。最終プロテスト合格を果たし、“二刀流”の選手として活躍する姿が待ち遠しい。
■寺西飛香留(てらにし・ひかる)
2000年9月30日生まれ。兵庫県出身。2016年の国内女子ツアー「大王製紙エリエールレディス」をはじめ、多くのツアー出場経験を持つ。アマチュア時代から飛ばし屋として知られ、高校時代には平均飛距離260ヤードを誇った。今年のJLPGAプロテストにも参加しており、1次予選を3位で突破している。
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