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「苦手」なアプローチでチップインバーディ2連発! 川崎春花は“復調”告げる今季初Vへ前進

ツアー3勝目まであと少し。19歳の川崎春花が逃げ切りを図る。(撮影:福田文平)

<アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2日目◇25日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6565ヤード・パー72>

川崎春花が圧巻の“2連発”で、今季初優勝に向け単独首位に躍り出た。「(トータル)10アンダー、(バーディ)5つを目標にやってたので、最後も獲れなくて悔いが残りました」と100点満点とはいかなかったが、昨年10月の「樋口久子 三菱電機レディス」以来となる最終日最終組の座を射止めた。

コースを沸かせたのは3つ伸ばして迎えた13番パー3から。まずここで、ラフから残り15ヤードの2打目アプローチを58度のウェッジで直接決めると、続く14番パー4でもやはりグリーン外から残り20ヤードの3打目を同じく58度でカップに放り込んだ。2ホール続けてのチップインバーディ。ウェッジが冴えわたった。朝の練習から「インに引きやすかったので」とアプローチを何度も確認。オフの課題にも挙げ、「苦手」と話す小技で、指摘されたポイントを復習したことがその後のラウンドに生きた。

おっとりとした雰囲気ながら、「トップにいることよりも、自分の目標が達成できなかったほうが悔しいです」と負けん気は強い。それでも開幕戦欠場の理由になった新型コロナウイルス感染後、なかなか感覚が戻らず、復帰後も予選落ち、52位と満足いく結果がでなかったなか、ようやくスコアをまとめられるところまでたどり着いた。

復調の道中ということもあり、今週意識したことは「結果につながる過程」。スイングなど内容を重要視し、スコアも伴っている。「後ろもすごい混戦だと思うので、とりあえずひとつでも多く伸ばしていきたいです」。昨年「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」を制した19歳のメジャー覇者。そのエンジンが、ようやく温まってきた。(文・間宮輝憲)

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