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昨年高校を卒業したばかりの20歳が、『イーグル率賞』を通過点に欧州ツアーへ【22男子スタッツ振り返り】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

20歳のシーズンは欧州ツアーが主戦場となる久常涼(撮影:GettyImages)

今年の男子ツアーは20代の活躍が目立った。その証拠に「ジャパンゴルフツアー表彰式」で表彰された17部門のうち16個が初受賞。20代が15部門を制した。そんな1年をスタッツで振り返る。今回はイーグル率部門。

タメがすごい! 久常涼のドライバースイング【連続写真】

イーグル率は1つのイーグルを獲得するために要するラウンド数。1位は今年9月に20歳の誕生日を迎えた久常涼で、60ラウンドで12個のイーグルを獲得し、イーグル率は5.000となっている。つまり、ちょうど5ラウンドで1個イーグルを獲る計算となる。これはイーグル率として記録が残る1999年以降では、2000年に伊澤利光がマークした『4.930』に次ぐ数字で、久常があと1つイーグルを獲っていれば、これを大きく更新する可能性もあった。

パー5での2オン率を見てみると、14.070%(199ホールで28回)で27位。1位の大槻智春の24.232%(293ホールで71回)、2位の河本力の22.660%(203ホールで46回)に比べると、そこまでイーグルチャンスが多かったわけではない。チャンスにつけたホールでしっかり決めてきた印象だ。

久常は今季、ツアー初優勝こそならなかったものの、17試合の出場で6度のトップ10入り。賞金ランキング24位で2年連続賞金シードを獲得した。国内男子ツアーは10月の「日本オープン」出場が最後で、11月は欧州ツアーのQスクール最終ステージに挑戦し、7位タイに入って出場権を獲得。同ツアーの2023年シーズン開幕戦、「フォーティネット・オーストラリアPGA選手権」(11月24〜27日)では、いきなり2位タイに入り、好スタートを切った。

昨年はQTランキング1212位でスタート。下部のABEMAツアーで3勝を挙げて、9月の「バンテリン東海クラシック」からレギュラーツアーに昇格すると、わずか7試合で賞金シードをつかんだ。そして、1年足らずで欧州ツアー出場権獲得と、昨年3月に高校を卒業してから、ものすごい勢いで出世街道を突き進んでいる。世界の舞台でもイーグル率1位の積極的なゴルフを見せてもらいたい。

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