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グリーン上の上手さだけではない!? 『平均パット』にショット力も必要な理由【22男子スタッツ振り返り】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

カシオワールドオープンでは、チャン・キムがトータル32アンダーのツアー新記録で優勝(撮影:鈴木祥)

今年の男子ツアーは20代の活躍が目立った。その証拠に「ジャパンゴルフツアー表彰式」で表彰された17部門のうち16個が初受賞。20代が15部門を制した。そんな1年をスタッツで振り返る。今回は平均パット部門(パーオンホール対象)。

チャン・キムの平均パット賞を支えたのはどんなパター?【写真】

この平均パット部門だが、単純にパッティングの上手さを示す指標とは言えない。ショットで毎回近くにつけることができれば、おのずと平均パットの数値は良くなるからだ。逆に、10メートル以上のファーストパットばかりを残していると、いくらパッティングが上手くても平均パットの数値は悪くなる。

そのなかで、今年の平均パット賞を獲得したのは飛ばし屋のチャン・キム(米国)。ショットで近くにつけて、少ないパット数でカップインできれば当然バーディも増える、そのため、バーディ率トップ3の星野陸也、岩崎亜久竜、キムの3人は、いずれも平均パット部門でトップ10にランクイン。その3人はドライビングディスタンス部門でも上位につけており、より近いところからグリーンを狙うショットが打てていることで、カップの近くに乗せることができ、平均パットの向上につながったと言えるだろう。

今季、キムが叩き出した平均パット『1.6996』という数字は、記録が残る1992年以降で初めて『1.7』を下回る新記録となった。そんなキムの飛距離、ショット力、パット力のすべてが凝縮されていたのが11月の「カシオワールドオープン」。4日間でトータル32アンダーという驚異的なツアー最多アンダーパー記録をマークして、優勝を遂げている。キムはその前の試合まで平均パットは『1.7174』で5位。カシオでのプレーで平均パットの数字が一気に向上し、初受賞につながった。

【2022年平均パット トップ10】
1位:C・キム 1.6996(バーディ率3位・パーオン率17位)
2位:片岡尚之 1.7071(バーディ率20位・パーオン率85位)
3位:B・ケネディ 1.7092(バーディ率19位・パーオン率37位)
4位:大西魁斗 1.7107(バーディ率4位・パーオン率15位)
5位:星野陸也 1.7203(バーディ率1位・パーオン率14位)
6位:岩崎亜久竜 1.7213(バーディ率2位・パーオン率13位)
7位:香妻陣一朗 1.7237(バーディ率37位・パーオン率72位)
8位:今平周吾 1.7261(バーディ率11位・パーオン率18位)
9位:岩田寛 1.7271(バーディ率16位・パーオン率57位)
10位:池田勇太 1.7303(バーディ率8位・パーオン率39位)

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