V・ホブラン、「Aゲーム」ではなくても大会連覇のカギとなったもの【舩越園子コラム】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

ホブランは力強いガッツポーズで大会を締めくくった（撮影：GettyImages）

「タイガー・ウッズの大会」ヒーロー・ワールド・チャレンジは、プレーヤーとして出場するはずだったウッズが開幕直前に右足の足底筋膜炎を発症し、残念ながら欠場。しかし、優勝争いは最後までドキドキさせられるエキサイティングな展開だった。

2人の連覇者 ウッズとのツーショット写真におさまるホブラン【写真】

最終日を単独首位で迎えたのは25歳のノルウェー人でディフェンディングチャンピオンのビクトル・ホブラン。そのホブランから3打差の2位でスタートしたのは、26歳の米国人でマスターズ覇者のスコッティ・シェフラーだった。

前半、スコアを1つしか伸ばせなかったシェフラーを傍目に、ホブランは3つスコアを伸ばし、シェフラーとの差を5打に広げて折り返した。しかし後半は、11番でバーディを奪ったシェフラーが14番からの3連続バーディでホブランに猛追をかけた。

2打差で迎えた72ホール目。ホブランは第2打を池に落として大ピンチに。だが、シェフラーもグリーンを捉えられず、右サイドのバンカーから打ち出した第3打はカップをかすめたものの、チップインバーディとはならなかった。一方、ドロップ後の4打目をピン4メートルに乗せたホブランのボギーパットはスルリとカップイン。その瞬間、ホブランの大会連覇が決まった。

今週、ホブランのゴルフは決して好調ではなかった。マイナー・チェンジに取り組み中の彼のスイングは少々乱れがちで、かねて課題である彼のショートゲーム、とりわけパットは終始、苦戦気味だった。