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復活優勝の藤田さいき選手のすごさは気持ちが折れなかったこと【原田香里のゴルフ未来会議】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

若手の台頭が著しいツアーの中で、気持ちが折れずに戦い続けたからこそできたプレーだった(撮影:鈴木祥)

ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。2022年の女子ツアーも、あと1試合を残すのみとなりました。最終戦のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは、今季の優勝者など限られた選手しか出られないため、通常の大会としては先週の大王製紙エリエールレディスオープンが最終戦でした。

ウイニングパットを決めて座り込んだ藤田さいき【写真】

藤田さいきさんと鈴木愛さんの激しい優勝争いとなった最終日は、本当に見応えがありました。最後は藤田さんが鈴木さんを抑えて11年ぶりのツアー6勝目。最後のパーパットを沈めて優勝が決まった瞬間、顔を覆ってしゃがみこみ、泣き出した姿は本当に感動的でした。心から「おめでとう」と言いたいです。

鈴木さんは28歳、藤田さんは37歳と、どちらも経験を積んだ力のある者同士。若手の台頭が著しいツアーの中で、気持ちが折れずに戦い続けたからこそできたプレーだったと思います。

ふたりが優勝争いを繰り広げ、藤田さんが優勝したことは、ツアーの層の厚さも感じさせてくれました。日本女子プロゴルフ選手権など2勝した川崎春花さんのようなルーキーなど、プロになって日の浅い若手の活躍ばかりが目立つ中で、ゴルフは生涯スポーツであることをしっかりと示してくれたからです。

先月末の樋口久子 三菱電機レディスでは金田久美子さんがやはり11年ぶりに優勝しましたが、踏ん張っているベテランのすごさは、同世代にとっても、若い選手にとっても大きな刺激になったことでしょう。

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