新女王・山下美夢有が正確に刻み続けた“14秒間” そこに強さを感じた理由【辻にぃ見聞】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
リーダーボード
Pos 選手名 Sco 1 山下美夢有 -12 2 岸部桃子 -11 3 上田桃子 -10 4 稲見萌寧 -9 5 上野菜々子 -8 川崎春花 -8 7 李知姫 -7 西郷真央 -7 原英莉花 -7 イ・ミニョン -7 順位の続きを見る
ボールとターゲットを“気で結ぶ”山下美夢有 そこからのリズムは一定だ(撮影:福田文平)
『優勝し、他の選手の結果次第で女王戴冠』。先週行われた国内女子ツアー「伊藤園レディス」では、こんな厳しい条件をクリアし山下美夢有がメルセデス・ランキング1位を確定させた。これでメジャー1勝を含む今季4勝目を挙げ、初の年間女王の座についた。21歳103日での女王戴冠はツアー史上最年少記録を更新。その強さの根源を、上田桃子、吉田優利らのコーチを務める辻村明志氏がひも解く。
これが山下美夢有のルーティンからのドライバースイング【動画】
■21歳の脅威的なリズム感
大会2日目、そして最終日と、自身が指導する上田と同組だったこともあり、辻村氏はしっかりと山下のプレーも見ることになった。どこか心地よさを感じさせるプレー。その理由を明らかにするために、辻村氏が手にしたのはストップウォッチだった。すると驚きの共通点を発見することに。
「山下選手はルーティンからスイング、そしてフィニッシュまでのリズムが常に一定でした」。何度計測しても、フィニッシュまでに要している時間は概ね“14秒”。それはティショットからセカンドショット、さらにパターまで共通している部分だった。
実は、大会初日の会見で、山下はこんなことを言っていた。この日の前半は耐えながら、なんとか2つのバーディを奪ったのだが、本人曰く「ショットのブレ」を感じることに。それでも後半に4バーディを記録し単独首位発進を決めた。この前後半での違いについて聞かれると、「若干リズムが早くなっているかなと感じたので、後半はリズムを気にしながら回っていました」と答えを返した。語られた修正ポイントはこの一点のみ。いかに「リズム」を大事にしているかが伝わってくる。
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