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“東洋のベン・ホーガン” ダウンブローを日本に定着させた名手・陳清波【きょうは誰の誕生日?】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

“東洋のベン・ホーガン”こと陳清波は91歳の誕生日を迎えた(撮影:ALBA)

10月1日は1963年から6年連続で「マスターズ」に出場し、“東洋のベン・ホーガン”と称された名手・陳清波の誕生日。きょうで91歳を迎えた。

日本プロゴルフ殿堂入りをした陳清波【写真】

16歳から台湾の名門クラブ・淡水GCで働き、22歳でプロ転向。59年の「日本オープン」で初優勝を飾ったのを皮切りに、多くのタイトルを獲得した。レギュラーツアー13勝、シニアツアー4勝、グランドシニア12勝。海外では63年から6年連続でマスターズに出場してすべて予選を通過し、最高順位は63年の15位。ほかに全英オープン2回、ワールドカップには台湾代表として11回出場など数々の戦績を残している。

60年「日本オープン」では、珍しい形で連覇を逃している。最終日2位に3打差をつけてホールアウトしたものの、スコアを過少申告して失格。最後の最後で、それもある意味不名誉な形で優勝を手放したわけだが、その後の活躍もあって今では笑い話になっているという。

美しく流れるようなスイングでショットメーカーとして知られている。なんでも、ゴルフを覚えた淡水GCが、フェアウェイが雑草ばかりで打ち込まないとボールが上がらなかったので、自然とダウンブローが身についたという。そんな自身のゴルフ理論をまとめた「近代ゴルフ」(1960年発行)は多くのゴルファーのバイブルとなり、「ダウンブロー」という言葉を日本に定着させた。

2015年に日本プロゴルフ殿堂入り。その際には、「何とも申しあげられないほど感謝している。日本に来てよかった」と、感慨深げに話していた。78年に帰化し、日本名は清水泰行。

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