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がんと戦いながら現役を続けたゴルフ界のドン【きょうは誰の誕生日?】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

1975年の杉原輝雄(撮影:鈴木健夫)

きょう6月14日は杉原輝雄の誕生日。1937年生まれで、レギュラーツアー54勝(73年のツアー制施行後は28勝)、シニア6勝、海外1勝、ゴールドシニア2勝の通算63勝を挙げた永久シード選手の一人。2011年12月28日、前立腺がんがリンパに転移し、大阪府の自宅で死去した。

10代の石川遼と杉原輝雄【写真】

農家の三男として生まれ、小学生のころから大阪の茨木カンツリー倶楽部でキャディとして働き、中学卒業後に同CCに就職。洗濯係から研修生となり、客がラウンドする前から、終わるまで練習グリーンでパットをしていたと言われるほど、努力を続けて20歳でプロテストに合格する。

1962年の「日本オープン」で初優勝。162センチ、60キロの小さな体で飛距離も出なかったが、ショットの精度と小技、精神力でその後も勝利を重ねていった。若手を引っ張るリーダーとしても慕われ、84年からは男子ツアーの初代選手会長を務めた。真摯にゴルフに取り組み、第一線で長く活躍したことから、いつしかゴルフ界の“ドン”と呼ばれる存在となった。

病気と戦いながらも現役生活を続けた。97年12月に「前立腺がん」を宣告されるも、「ジャンボを倒すまでやる」と手術を拒否。トレーニングも続け、飛距離アップへの執念も見せていた。

2006年4月の「[マスターズ]()で記録した50回連続を塗り替える同一大会51年連続出場の世界記録を樹立。2014年、第3回日本プロゴルフ殿堂入り顕彰者に選出された。

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