稲見萌寧、今季14試合目で初勝利! 取り戻した強者の技術としたたかさ | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
リーダーボード
Pos 選手名 Sco 1 稲見萌寧 -7 2 藤田さいき -5 岩井千怜 -5 4 穴井詩 -4 吉田優利 -4 石井理緒 -4 高橋彩華 -4 菅沼菜々 -4 9 青木瀬令奈 -3 10 阿部未悠 -2 順位の続きを見る
稲見萌寧が逃げ切りV ようやく今季初優勝をつかんだ(撮影:上山敬太)
<リシャール・ミル [ヨネックス]()カントリークラブ(新潟県)◇6475ヤード・パー72>
強い稲見萌寧が帰ってきた。初日から首位の座を譲らない完全優勝で、今季初勝利、通算11勝目。昨年の「伊藤園レディスゴルフトーナメント」以来、約7カ月ぶりの美酒に酔った。
2位以下に2打差をつけて迎えた18番パー5では、約1.5メートルのパーパットを残していたが、それを沈めた瞬間、両手を挙げてバンザイポーズで喜びを表現した稲見。テレビ中継のインタビューを受けた際には思わず熱いものがこみ上げてきた。そっと瞳を指で拭っていたが、今季はそれだけ大きなプレッシャーと戦っていたのだろう。
昨シーズン9勝を挙げて初の賞金女王に輝いた稲見だが、今季はなかなか勝てない試合が開幕から続いた。全てはシーズンオフに反り腰を治そうとした過程で、力を出せなくなってしまったことが原因だった。それを戻すのに時間がかかり、開幕してから1、2カ月はまともなゴルフにならなかった。
「もうスイング全部に影響しましたね。アドレスしても重心位置がどこにあるのか分からないし、悩みながらボールを打っていました」と振り返る。ようやくイメージに近いスイングをできるようになったのは、5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」だった。その試合で3位タイに入ると、3位タイ、2位と上位が続く。「夏前ぐらいに優勝できればいいかなと思っていました」と言うものの、勝てないことへの不安はあった。その不安をようやく取り除けたことの安堵感が、稲見の瞳を濡らしたのだ。
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