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帝王ジャック・ニクラスが自身の会社から訴えられる!? 「こういうことは公表しないほうがいい」 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

ニクラスが自身の会社から訴えられた(撮影:GettyImages)

ゴルフ界の帝王、ジャック・ニクラス(米国)が“ニクラス・カンパニー”から訴えられるという騒動が起きている。今季メジャー第2戦の「全米プロゴルフ選手権」の会場、サザン・ヒルズCCに衝撃が走った。一報を伝えた米スポーツイラストレイテッド誌によると5月13日、“ニクラウス・カンパニー”はニューヨーク州最高裁判所に82歳のニクラスに対し、専属契約をしているはずの同社を通さずにビジネス交渉を行った契約違反としての訴状を提出したと報じた。

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同社は2007年にニクラス氏に専属契約料として1億4500万ドル(約188億円)を支払い、ニクラスのロゴであるゴールデン・ベアのゴルフグッズのライセンス契約、コース設計を含むビジネス全般を行うことで同意していた。しかし、メジャー18勝のニクラスは「たびたび会社を通さずにビジネス交渉を行っている」と同カンパニーの会長を務めるニューヨークのビジネスマン、ハワード・ミルステイン氏は主張。その中にはビデオゲームの肖像権、マスターズ、PGAツアーへの出演、及び現在グレッグ・ノーマン(オーストラリア)がCEOを務めサウジアラビアのパブリック・インベストメントとの交渉も含まれているとした。

実際にニクラスはつい先日、“ザ・ファイアー・ピット・コレクティブ・ドット・コム”のインタビューで「サウジアラビアの新リーグから100ミリオン(130億円)を超える金額のオファーを受けた。おそらく今、グレッグ・ノーマン(オーストラリア)が務めている役職に就くことだったと思う」と告白。そのオファーをニクラスは拒絶。「一度は口頭で。2度目は手紙を送った。私は『PGAツアーに残らなければならない。PGAツアーがスタートするのを私は助けたのだから』と伝えた」ことも話した。しかしながらニクラス・カンパニーは「直接交渉すること自体が契約に反する」と主張する。

ニクラスは代理人を通じて「ハワード・ミルステイン氏の主張は真実ではない」とステートメントを発表。「我々の関係は難しいものになっている。できればこういうことを公表することはしないほうがいい」と綴られた。

またニクラス・カンパニーもステートメントを発表し、「ジャックとそのレガシーをとても尊敬しているので、できればこういう事態をさけるべき努力をした。裁判所の調停が必要なことは大変残念なことだが、ニクラス・カンパニーとその従業員、顧客を守るために友好的い解決したい」と発表した。(文・武川玲子=米国在住)

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