豪打とともに小技もアピール! アマチュア・蝉川泰果のゴルフが面白い | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
リーダーボード
Pos 選手名 Sco 1 比嘉一貴 -13 2 星野陸也 -11 3 蝉川泰果 -9 4 岩田寛 -6 池田勇太 -6 岡田絃希 -6 7 阿久津未来也 -5 8 木下稜介 -4 芦沢宗臣 -4 平田憲聖 -4 順位の続きを見る
小技でも非凡なものを見せた蝉川泰果 あすもギャラリーを沸かせてみせる(撮影:米山聡明)
<関西オープン 3日目◇16日◇よみうりカントリークラブ(兵庫県)◇7180ヤード・パー71>
スコアを2つ落とし、首位の座から陥落したアマチュアの蝉川泰果(たいが、東北福祉大4年)。「悔いのないゴルフを目指しましたが…、正直悔いが残りましたね。プロも苦労する中で2オーバーで回れたのはいいですが、3アンダーの人も出ていますし、(今日だけのスコアで)5打差つけられたのは悔しいです」と肩を落とした。それでもトータル9アンダーは首位と4打差の単独3位につける数字だ。優勝戦線にとどまったのは立派のひと言に尽きる。
初めて経験する決勝ラウンドでの最終組。コロナ過とはいえ、多くのギャラリーが見守る中でのプレーに、スタートホールでは緊張したという。ただ、その一方である考えもあった。「同組の星野(陸也)さんのファンや片岡(尚之)さんのファンも多かったと思いますが、その中でいいスコアを出せば、自分のことも覚えてもらえるかもしれませんから」と、プレッシャーを力に変えるように心がけた。
緊張が解け始めた2番ホール。531ヤードと長いパー4だが、ティショットでフェアウェイをキープすると、2打目でグリーン手前のラフまで運ぶ。ピンまでは30ヤード近くあったが、なんとそれをねじ込んで見せたのだ。思わず何度もガッツポーズをする蝉川。グリーンを取り巻くギャラリーからも大きな拍手が沸き起こった。ラッキーとはいえ、このホールでこの日バーディを奪ったのは彼だけだ。蝉川劇場はそれだけでは終わらない。次にギャラリーの度肝を抜いたのが、7番パー4だった。
372ヤード。ティショットは打ち下ろし、セカンドからは打ち上げになるホールだ。星野、片岡がティショットを放ち、蝉川の順番になってもなかなかアドレスをとろうとしない。なんと、グリーンが空くまで待っていたのだ。
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