
こだわりのパターは幅広の『ロッシー』 職人気質を感じる西郷真央の14本【QPのクラブチェック】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
シルバーコレクターを返上して初優勝を遂げた西郷真央はまさに職人(撮影:福田文平)
国内女子ツアーが開幕を迎え、女子プロたちの使うクラブが気になるところ。ティーチングプロ兼クラブフィッターのQPこと関雅史が開幕戦で使用したセッティングを解説する。昨季は未勝利ながら2位7回と、いつ勝ってもおかしくないと言われていたが、今季開幕戦でついに初優勝を遂げた西郷真央。そのクラブを見ると職人気質がにじみ出た14本という。
開幕戦でツアー初優勝を遂げ、2戦目も2位と好調な西郷真央。昨年の最終戦から変わったクラブはない。使用ドライバーは契約するミズノの最新モデル「ST-X 220」。昨年10月に投入してから好成績を続けており、優勝の原動力になったのは間違いなさそう。「全体的に見ると引っかけが出ないようなヘッド、シャフトの組み合わせに感じます」とQP。ジャンボ尾崎を師匠とし、日々飛距離アップに取り組むハードヒッター特有さが出ているという。
「西郷さんは求道者的でゴルフに対して相当ストイックだと聞きます」とクラブも職人らしさが伝わってくる。「ミズノさんと契約していますが、職人が手掛けるクラブは数値に出ない打感や球の出方、強さとか感覚的な部分のニーズに応えてくれます。相当こだわっていると思います」。フェアウェイウッド、ユーティリティはピン製だが、「前モデルのG410シリーズはいろいろと設計をいじり過ぎた部分がありましたが、G425はシンプルな設計です。フェアウェイウッドはボールの上がりやすさからMAXを選んでいると思いますが、全体的にクラブは無駄をそぎ落として、あとは“自分でがんばる”という意思にも感じます」と分析する。
何よりパターにこだわりを感じるとも。「ロッシーは、[ジョン・ラーム]()(スペイン)も使ったりしていますが、使用者数は決して多くありません。ただ、合う人は本当に距離感が出しやすいと言います。そのあたりも感覚の鋭さ、職人気質を感じますね」。
またアイアン巧者の西郷だが、アイアンのシャフトは「[N.S.PRO]() 950GH S」で90グラム台。「850も950も動きは似ています。フルショットするクラブは軽くした方がヘッドスピードは上がるので、飛距離や高さを出しやすくなります。また、悪いライからでもクラブの重さで飛ばすよりも、ヘッドスピードを上げて飛ばすようにメリットを感じていると思います。ウェッジは慣れ親したしんだ950を使い続けている感じでしょう」とQP。振る力がある西郷のこだわりにも感じる。
Follow @ssn_supersports