長年のエースを最終日に替える!? 上田桃子の決断が奏功

先週の最終日、『TRI-HOT 5K』に替えて「64」をマークした上田桃子(撮影:GettyImages)

オデッセイから、契約プロに関する情報が届いた。

「先週の米国女子『HSBC女子チャンピオンズ』で上田桃子選手に意外な動きがありました。彼女はパターを滅多に替えない選手でエースの『ホワイト・ライズix #1SH』は4季目です。当大会も3日目まで使用し、最終日にまさかの『TRI-HOT 5K ONE』に替えて『64』の爆発。

現地で【ヘッドを試したい】と申し出があったのが変更した経緯です。普段は安心感のあるワイドタイプを打点ズレにも強く安定性があって選ぶのですが、【5Kはブレードの薄いタイプでも安定感が強く感じられた】とのことで、投入に至ったそうです」(オデッセイ担当者)

『TRI-HOT 5K』は、ブレード型にもかかわらず【5K=5000】超のMOIを誇る、フェースのブレを極力減らせるモデル。先週の国内女子開幕戦でも『TRIPLE WIDE』が5人、『DOUBLE WIDE』が4人と使用者が激増中だが、同担当者は感性の鋭い上田だけに、慎重な構えを崩さない。

「今回は海外の特殊なグリーン事情かもしれませんし、来週の国内初戦の慣れた日本のグリーンではエースに戻すことも考えられます。ただ、グリーンと日毎のフィールで【エースすら替える】選択は、今後他の選手にも柔軟な考えとして広まる可能性も秘めています」(同)

▶▶▶開幕戦のコーライから、ベントグリーンに。女子プロのパターは変わる?

たしかに、小祝さくらが勝利実績のあるエース『ワールドクラフトデザイン』を先週の開幕戦の初日に使用した後、2日目から『ホワイトホットOG #5CS』へ移行。原英莉花も、開幕戦で使用の『トゥーロン サンディエゴ』を今週から『ホワイトホットOG #7CH』へ替えた。

このように、直近でも日毎・大会毎のパター変更例が散見される。小祝さくら、上田桃子に続く「大会中のエースパター変更」例が今後も出てくるだろうか。

関連記事