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アプローチだけ左打ち イップスに立ち向かった服部真夕【きょうは誰の誕生日?】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

アプローチは左打ち、ショットは右打ちの服部真夕(撮影:GettyImages)

ツアー通算5勝を挙げている服部真夕が、きょう3月3日に34歳になった。ここ数年は、アプローチイップスに悩まされたが、昨年のステップ・アップ・ツアー「Sky レディースABC杯」で15年以来6年ぶりに優勝を飾った。

ショットは右打ち 服部真夕のドライバースイング【連続写真】

坂田ジュニアゴルフ塾出身で、2007年のプロテストにトップ合格を果たすと、残りシーズンの12試合に出場し、3度のトップ10入り。1848万円を稼ぎ、賞金ランキング44位でシード権をつかんだ。翌08年の「樋口久子IDC大塚家具レディス」で初優勝。12年までに4勝を挙げるトップ選手へと成長したが、13年はアプローチが一変し、絶不調に陥った。もがき苦しんだが、「他の良いものでカバーしていく」と開き直り、切れ味鋭いショットと勝負強いパターでスコアメイク。15年の「CAT Ladies」で3年2カ月ぶりに優勝を飾った。

しかし、アプローチの不調がもとでショットも乱れ、18年には11年間守ってきた賞金シードを手放してしまう。19年は8試合に出場したものの、すべてで予選落ちを喫した。

明るい兆しが見えかけたのは、19年のオフのこと。「左でやってみたら」というキャディの一言から、左用のウェッジを購入し練習に励んだ。翌20年から左用ウェッジをバッグに入れてツアーを転戦。21年、ステップ・アップ・ツアー初の4日間競技となった「スカイ・レディースABC杯」で6年ぶりの優勝を果たした。

大会最終日もグリーンを外した3番と8番の2つのパー3で、巧みな左打ちアプローチを繰り出した。3番は20ヤードから3メートル、そして8番では20ヤードを1メートルまで寄せてパーセーブ。「これが私のスタイル」と胸を張る。

小さい頃にソフトボールの経験もあり、野球好き。愛知県出身ということもあり中日ドラゴンズのファン。QTランキング56位で、今季はステップ・アップ・ツアーが主戦場となる。アプローチイップスに、秘策で立ち向かい結果を出した服部の今後に期待したい。

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